スーパー店頭の食品寄付ボックスに見る、英国人の熱きチャリティー精神。【コロナと闘う世界の都市から】

文:宮田華子

イギリスはチャリティー(慈善事業)が日常に根づく国だ。普段の人付き合いはびっくりするほどそっけなく、隣人同士の付き合いもあまりしたがらない。しかし「vulnerable」な人、つまり心身および置かれた環境の厳しい社会的弱者に対しては、なんとしても力になりたいという熱すぎるほどのパッションがある。かかわり方はそれぞれだが、大小なんらかのチャリティーに参加している人はとても多い。 フードバンクを運営するチャリティー団体はイギリスに多数あるが、コロナ渦の現在、その需要はさらに高まっている。そこで各団体では、誰でも食品を寄付できる場所「フードバンク・ステーション」を拡大し、大手スーパーなど人...

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