つなぐのが人類の証?「ビーズ つなぐ・かざる・みせる」で深遠なるビーズの世界へようこそ。

文:脇本暁子

「ビーズ」と聞いてあなたは何を連想しますか? 身近な言葉である「ビーズ」を辞書でひいてみると「糸通しの穴があいた球状などの小さな飾り玉」とあります。これらビーズをつなげていくこと、簡単そうで意外に難しいこの作業は、じつはチンパンジーには不可能で、ホモ・サピエンスである私たちしかできないことなのだそう。人類が最初に作ったビーズは10万年前ともいわれています。この人類最古のアートともいえる身近でありながら深遠なテーマを扱っているのが、現在、国立民族学博物館で開催中の開館40周年記念特別展「ビーズーつなぐ・かざる・みせる」です。会場でまず驚くのはビーズの素材の多様さです。貝や木の実、石、ガラ...

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