世界トップ3に君臨する大富豪から見える、経営者たちの新たな傾向

文:冷泉彰彦 イラスト:岡田成生

かつてアメリカの億万長者といえば、ロックフェラー、カーネギー、ヴァンダービルトなど、巨大財閥を築きあげ、第一線からの引退後、悠々自適の生活を送りながら篤志家として社会貢献を行うというイメージがあった。3名とも自分の名前を冠した大学を設立し、その他に財団や音楽ホールを残した。 現在の長者番付を見ると、トップ3を誇るアメリカ人の中で、こうした伝統に従っているのはビル・ゲイツだけだ。彼はマイクロソフトの経営から引退後、財団を本拠として地球規模で社会貢献を行う。

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