コロナ禍の対応でも注目される、 台湾のIT大臣を徹底解剖。

文:今泉愛子

【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】 新型コロナウイルス発生時、台湾の素早い対応の一端を担ったのがIT大臣のオードリー・タンだ。本書では、タンが指揮を執りデジタル技術を駆使してマスクの実名制販売を実行し、マスク不足解消に一役買った事例を紹介。さらに天才児としての学童期の苦悩や24歳での性転換、才能を自分のためではなく社会のために活かしてきたキャリアを明かす。本人へのインタビューも掲載され、理想を掲げ、合理的に行動する姿勢がよくわかる。 異なる業種で働く77人が、緊急事態宣言下で考えたこと。 『風の谷のナウシカ』 からカミュの『ペスト』まで、パンデミック時代...

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