西洋絵画で描かれてきた、 危険な香りのモチーフを解説。

文:今泉愛子

【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】 西洋美術には、性的な表現や現代の倫理観ではタブー視される内容をモチーフにした作品が少なからずあるが、日本ではあからさまに語られない。本書では美術史家の池上英洋とアートライターとが、ポンペイの壁画に始まり近代絵画まで、不倫、売春、サディズム、少年愛、同性愛などを題材にした作品をセレクト。描かれたモデルの人物像や当時の社会状況、さらに画家の欲望にも踏み込んで解説。アートの楽しみがますます深まる一冊だ。 現代の私たちを取り巻く、“使いやすいデザイン”の歴史。 老化さえ食い止めれば、 人間の寿命は33年延びる? 石斧で建...

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