中世の修道院図書館から映画『インターステラー』に登場するものまで、古今東西の図書館の魅力。

文:今泉愛子

作家で書物取引の専門家でもある著者が、膨大なエピソードとともに古今東西の図書館の魅力を語る。まだ本がない時代の口誦伝承をその起源と著者は考え、誇り多き古代アレクサンドリアの大図書館から中世ヨーロッパの修道院図書館、映画に登場するものまで、歴史をひも解きながら解説。さらに書物の保管法や世界の本コレクターについても言及する。貴重書の贋作や盗品の売買など、歴史の暗部にも光が当てられており、味わい深い。 Penが選んだ、2019年6月の注目カルチャー[BOOK/本] 「事実」を直視する習慣こそが、世界を希望に導く力を生む。 ‟平成”生まれの若者たちを描く朝井リョウの最新作...

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