旧ソ連で秘密裏につくられた、驚くべき精度の世界地図。

文:今泉愛子

冷戦時代、旧ソ連では世界全域の地図製作が国家プロジェクトとして秘密裏に行われていた。地図には、偵察機による航空写真や諜報員が集めた情報をもとに、橋の荷重や樹木の種類・高さ、工場の製造品まで詳細に記載。驚くことに、ストックホルムの地図はスウェーデンでつくられた軍用地図よりも精度が高かった。本書はソ連崩壊時に流出したその一部の地図を、製作過程とともに紹介する。1966年のキリル文字入りの東京の地図も必見。 ‟平成”生まれの若者たちを描く朝井リョウの最新作。 臨床心理士がデイケアで学んだ、心の傷との向き合い方。 Penが選んだ、2019年6月の注目本

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