トランプと合体しネット上のヘイトシンボルに陥落したペペを描いた『フィールズ・グッド・マン』

文:ダースレイダー

【Penが選んだ、今月の観るべき1本】 カエルのペペ。アーティスト、マット・フューリーが自分を投影したキャラとして生み出したカエルで、本作はぺぺを巡るドキュメンタリー映画だ。マットのコミック『ボーイズ・クラブ』では若者の他愛の無い日常が描かれる。その中でペペは弟分としていじられながら、楽しく暮らしている。ズボンを足元まで下ろして小便をして、「feels good man」と言う。「いい感じじゃん」といったニュアンスの言葉で、軽妙で、いろんな場面で使える。『ボーイズ・クラブ』における日常はゆるゆるのローファイ・ロックが似合う世界で、微笑ましく「いい感じ」なのだ。 この「いい感じ」...

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