なぜインディアンがカジノを? 部族と国家の歴史をひも解く。

文:今泉愛子

【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】 アメリカで、インディアンが経営するカジノ産業が莫大な収益を上げているという。著者はまず、アメリカ建国前から現在に至るまでのインディアン諸部族の歩みと、社会との関係を詳述。19世紀から20世紀にかけて、政府は部族に移住を強制したが、その後、国内316カ所のインディアン部族保留地で自治を認め、税制優遇も行うようになった。部族がカジノ経営を始めたのは30年ほど前のこと。部族と国家との闘いの歴史が明かされる。 人類と木との関係を壮大に描く、リチャード・パワーズによるピュリツァー賞受賞作。 中国の巨大IT企業が導く、新たなビジネ...

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