空腹必至! 『おいしい浮世絵展』で江戸の食文化を堪能する。

写真・文:中島良平

六本木ヒルズ森タワー52階の森アーツセンターギャラリーで、食にフォーカスして浮世絵を集めた『おいしい浮世絵展 〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜』がスタートした。 展示は「第1章 季節の楽しみと食」から始まる。花見や雛祭り、秋の月見、冬の餅つきといった季節行事とともに、江戸の食が描かれる。展示を進むと、串に刺さる鰻の蒲焼きを味わう姿、ナスの皮を包丁で丁寧にむく様子などの美人画も多く登場する。「鰻」「天ぷら」「そば」「すし」など江戸を代表する料理の数々や、賑わう市場、屋台の様子などを見ていると、江戸庶民の生活水準は相当に高かったのではと想像が広がる。 驚かされるのは、こうし...

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