ITジャーナリスト林信行が、“メディアアート”に注目し続けるのはなぜなのか。

談:林 信行 構成:高野智宏

これまでの30年間、私は先進のデジタルテクノロジーを搭載したプロダクトやその研究、開発などに関わる方々を題材とする「テクノロジージャーナリスト」として活動してきた。しかし、長年の取材を通じて大きな発見があった。私は、てっきり自分がテクノロジーに興味があると信じ仕事にしてきたのだが、それが単なる思い込みであること、そして、私が本来興味を持っていたのはテクノロジーそのものではなく、テクノロジーによってもたらされる「未来」や「広がり」であることに気づいたのである。 その理由はいくつかあるが、ひとつが、テクノロジーが必ずしも社会をよくしていないと感じることが増えたことだ。美しさも豊かさをもた...

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