マッツ・グスタフソンの美しき水彩画と、世界的巨匠たちの銀塩写真が出合う。

写真・文:中島良平

ニューヨークを拠点に活動するスウェーデン出身のアーティスト、マッツ・グスタフソン。1980年代より数多く手がけてきたファッション・イラストを中心に、淡い色づかいが美しい水彩やインク・ドローイング作品と、マン・レイやエドワード・ウェストン、植田正治といった写真家のオリジナル・プリントをあわせて展示する企画展が恵比寿のMA2ギャラリーでスタートした。 水と絵具を操り、ときには放置することで滲みの効果を生み出し、背景に溶け込むような絶妙なシルエットを描き出すのがグスタフソンの水彩画の真骨頂だ。それぞれのファッションブランドが持つスタイルをイメージに昇華したビジュアルは、鑑賞者の想像力を存分...

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