アーティストの感性と職人技が出合った、『眠らない手』エルメスのアーティスト・レジデンシー展の魅力とは。

文:青野尚子

銀座メゾンエルメス フォーラムで現在、「眠らない手」エルメスのアーティスト・レジデンシー展が開かれています。この展覧会は、エルメス財団の若手アーティスト支援プログラムの成果を発表するもの。2014年から2017年までの間に参加した9名の作家の作品を、2期にわたって展示します。 この支援プログラムは、「メンター」と呼ばれるベテランのアーティストが、1対1で若手作家を指導するのが特徴。さらに皮革、シルク、銀などエルメスの工房で働く熟練の職人が、アイデアをかたちにしていくのを手伝ってくれるのです。「生徒」となるアーティストが先輩アーティスト、経験を積んだ職人というふたりの「先生」にサポート...

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