120年の時空を経て、「あの人」がボストンから里帰り。

さて、突然問題です。米国のライフ誌が選んだ「この千年で最も重要な出来事・人物」に唯一名前が挙がった日本人とは? この名作『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』を見ればもうお分かりですね。そう、日本が誇る天才浮世絵師・葛飾北斎(1760-1849)です。 90年の長きにわたり一介の町民として質素な暮らしを続け、ひたすら絵画の道を突き進んだ北斎。彼を初めてアメリカに紹介したのがボストン美術館とキュレーターのアーネスト・フェノロサでした。その特別企画展『HOKUSAI AND HIS SCHOOL』(1892-93年)から120年を経て、ボストン美術館に収蔵された北斎の名作約140点が故国ニッポンに...

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