平成を写真で振り返る、「コミュニケーションと孤独 」展で思いを巡らせてみませんか?

文:粟生田 弓

東京都写真美術館では開館20周年記念展が続々と企画されています。なかでも「平成をスクロールする」は春、夏、秋期の3期に分かれてそれぞれのテーマで平成時代を写真で振り返ろうという意欲的な試み。現在は夏期「コミュニケーションと孤独」が開催中です。本シリーズはコレクション展、つまり美術館が収蔵する作品でつくられています。20年かけて集めてきた収蔵作品はおよそ3万4千点。今回はその中から「平成」以降の作品が展示されています。 「由来があって入ってきた作品たち。このシリーズでは3人の学芸員が各期をそれぞれ担当しました。コレクションをどうやって見せていくかは個性が発揮されるところ」とは本期を企画...

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