アート+環境+建築が生む 空間の新しいつくり方。

建築では環境に配慮するのは当たり前になっているけれど、その方法論についてはみんなが試行錯誤している。アーテンバークの2人が環境に関心をもつようになったのは、近年の建築のあり方に対する疑問からだった。 「日本は自然が豊かなのに、自然と建築の結びつきを大切にしていないように思います。近代建築では自然との境界線をつくり、閉じた空間で内部環境を制御しようとしてきました。でも、いまならコンピューターによる環境解析を設計に取り込むことで、省エネで、かつ、自然に対して開かれたデザインが可能になっています」  彼らは建築をデザインする際、シミュレーションで太陽や風との関係を検討し、場所と使われ方に...

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