自分にしか見えないものを、 どうデザインするのか。

日本を代表するグラフィック・デザイナー原研哉のもとで6年間アシスタントを務め、1年半前に念願の自身の研究室を日本デザインセンター内に開設した三澤遥。同社に勤める以前は、建築やプロダクトデザインを目指しており、nendoの佐藤オオキのもとで経験を積んだこともあるユニークなキャリアのもち主だ。「グラフィック・デザインは表層的な格好よさだけを求めているように思われがちです。しかし、私が日本デザインセンターに入り、展覧会の企画チームで実感したのは、グラフィックが単に平面をデザインするだけでなく、思考を構築し、それを具体的なかたちで空間に展開したり、イベントを運営したりと、さまざまに広がっていく...

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