空中庭園、もしくは異空間への入り口か? ボルタンスキーの『アニミタス』を体感しに、エスパス ルイ・ヴィトン東京へ。

文:赤坂英人

フランスを代表する現代アーティスト、クリスチャン・ボルタンスキー。彼が近年最も力を入れているプロジェクトが「アニミタス」です。そのシリーズの2作品『アニミタス(ささやきの森)』と『アニミタス(死せる母たち)』が、東京・表参道にあるエスパス ルイ・ヴィトン東京で公開展示されています。 無数の風鈴の音を響かせる空中庭園のような展示スペースは、東京というメガロポリスのなかに突如として現れた「異空間」への入り口のようです。 『アニミタス(ささやきの森)』は2016年に日本で、『アニミタス(死せる母たち)』は2017年にイスラエルの死海で、日の出から日没までワンカットで、カラービデオで撮影さ...

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