ヴィクトリア朝の公衆浴場がギャラリーに。

文:宮田華子

ロンドンでは、保存するべき貴重な歴史的建造物を「指定建造物」として登録している。このほどそのひとつで、ゴールドスミス大学内にあるヴィクトリア時代の公衆浴場兼プールが改修工事を終え、「ゴールドスミス・センター」という名の現代アートギャラリーとして新たな一歩を踏み出した。  改修を担当したのは2015年にターナー賞を受賞した「アセンブル」。再生を得意とする彼ららしく、改修では浴場の佇まいが活された。7つのギャラリー、カフェ、イベントスペースがあり常時複数の企画展を開催。入場無料でカフェのみの利用もでき、気軽に訪れられる。浴場から再生した後も、地域の人々に愛される場だ。

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