これぞ決定版! 史上最大規模のウォーホル展。

文:鈴木希実

ホイットニー美術館で開催中のウォーホル回顧展『アンディ・ウォーホルーフロムAトゥーB・アンド・バック・アゲイン』が話題だ。  意外にもアメリカでウォーホルの回顧展が行われるのは、彼の死の2年後、1989年にニューヨーク近代美術館で開催されて以来のこと。ウォーホル生誕90年を記念し、350点以上が並ぶこれまでにない大規模な展示で、約40年にわたるキャリアをくまなく取り上げる。なかでも注目したいのは、暗殺未遂後、命をとりとめた1968年以降の作品の数々。実験的手法を取り入れたフィルムをウォーホルが意図した方法で上映するなど、特別な試みや、初公開の作品も多い。世界中から多くのファンが訪れるこ...

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