和製ポップが楽しい! タイガー立石の回顧展

文:川上典李子

【Penが選んだ、今月のアート】 1963年の『読売アンデパンダン』展で注目を集め、和製ポップアートの先駆けとなった立石大河亞(1941-1998)。タイガー立石の名でナンセンス漫画も連載、赤塚不二夫と交流を重ねた後に突如ミラノへ。イタリアデザインを牽引したエットレ・ソットサスのプロジェクトでグラフィックを手がけてもいる。帰国後も、56歳で亡くなるまで、絵本や陶彫も含め精力的に活動した。作品に潜む美術史のモティーフ、多様な物語を想起させるコマ割絵画など、縦横無尽に展開された創造の世界。鮮烈なその力を感じてみたい。 【関連記事】 松山智一による、国内3年ぶりの個展...

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