多彩な手法で境界を曖昧にする、千葉正也の大胆不敵でスリリングな創作。

文:川上典李子

【Penが選んだ、今月のアート】 1980年生まれの画家、千葉正也。古今東西の絵画のスタイルを継承しつつも、絵画と彫刻、2次元と3次元の境界線に独自のアプローチで向き合い、既存の枠組みを曖昧にする。他者の顔に千葉の自画像を描く「自画像」シリーズなど、主客が入り混じる作品も面白い。多彩な手法でアートの枠組みに刺激を及ぼす表現活動にぜひ注目したい。 日本の伝統建築の技術がユネスコに登録に決定! 「日本のたてもの」展の見どころは? ピカソやウォーホル、リヒターにベーコン。休館前の横浜美術館で20世紀の西洋美術をたどる。 未完の下絵でこそわかる、 河鍋暁斎の圧...

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