黄金色の輝きを放つ、永久カレンダー
機械式時計では最もクラシックな複雑機構である永久カレンダーに、同じく伝統的な高級素材であるイエローゴールドをコンビネーション。ケース、ベゼル、ブレスレットの表面はヘアライン仕上げで独特の質感を強調。その一方でサイド部分はポリッシュで磨き上げており、上質で高貴な輝きが特長だ。「グランド・タペストリー」模様が施された淡いブルーのダイヤルも美しい。自動巻き、ケース径41㎜。¥10,260,000
1972年に誕生したオーデマ ピゲの「ロイヤル オーク」はあらゆる意味で革新的なモデルだったが、とりわけ大きな話題を呼んだのがケース素材だ。高級時計はゴールドという常識を覆して、あえてステンレススティールを採用。それによって、アクティブに実用できるラグジュアリー・ウォッチという新しいジャンルを開拓したのである。
そんな「ロイヤル オーク」が、ゴールドという高貴なマテリアルに再び注目した。とはいってもトレンドのピンクゴールドではなく、ピュアな黄金色のイエローゴールド。高級時計の原点に帰還した上での、新しいチャレンジといえるだろう。
ポリッシュとヘアラインで、ゴールド特有の質感を強調。
ゴールドの希少性はいまさら説明するまでもないが、紀元前6000年頃から利用されてきた最古のプレシャスメタルだ。王水(塩酸と硝酸の混合液)以外には化学反応しないため、数千年を経ても輝きを失うことがない。
近年は赤っぽい艶のピンクゴールドが圧倒的な主流だ。18Kイエローゴールドはほぼ同量の銅と銀を配合しているが、ピンクゴールドは銀を少なく銅を増加。この銅の量によって赤みの強さは変わってくるが、肌色に近いやわらかな色味が人気の理由とされている。
ただし、やはり原点は黄金色のイエローであり、これを採用した「ロイヤル オーク」はピンクゴールドを見慣れた人ほど新鮮に感じるに違いない。ヘアライン仕上げで特有の質感を強調しながらも、要所をポリッシュに磨き上げて美しい輝きを引き出している。
かつてゴールドという貴金属からステンレススティールに挑戦した「ロイヤル オーク」は、当時のダイナミックに変化していくライフスタイルを見事に捉えて大きな成功を導いた。そうした歴史的な意味を見出すとすれば、イエローゴールドの上質な黄金色をていねいに立体的に表現することで、「ロイヤル オーク」に新たなステイタスを付与したといえるだろう。
ロイヤル オーク・クロノグラフ

堅牢なフォルムを、アクティブにパワーアップ!
秒・30分・12時間積算計をもつ3カウンターのクロノグラフ。サブダイヤルとクロノグラフのプッシャー(リューズ上・下のボタン)がアクティブでパワフルなイメージ。「キャリバー2385」を搭載。4時~5時位置には日付表示。「グランド・タペストリー」模様を施したダイヤルにイエローゴールドのバーインデックスを植え込み、立体感も豊か。ブルーとシルバーいずれも自動巻き、ケース径41㎜。各¥6,102,000
ロイヤル オーク・オートマティック

腕にしっくりと馴染む、ケース径37㎜が魅力。
「ロイヤル オーク」誕生40周年を記念し、2012年に発表されたユニセックスモデルを継承。37㎜のケース径はスーツの袖口にフィット。18Kイエローゴールドが取り巻くダイヤルには、繊細に彫り込まれた「グランド・タペストリー」模様。センター3針が都会的なイメージを与える。ムーブメントは約60時間のパワーリザーブを備えた「キャリバー3120」。ブルーとシルバーいずれも自動巻き。各¥4,752,000