特集『知らなかった、アンディ・ウォーホル』

アンディ・ウォーホルといえば、キャンベルのスープ缶、コカ・コーラ、マリリン・モンローなど、大衆に馴染みのあるモチーフで強烈なインパクトを与え、ポップ・アートを牽引したアーティスト。 誰もが知る存在にもかかわらず常に謎がつきまとい、好奇心をかきたてられてきたアート界の“巨人”である。 9月には京都市京セラ美術館で、国内では約6年ぶりとなる展覧会、『アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO』がスタート。100点以上の日本初公開作品などを含む約200点とともに、京都との知られざる関係もひも解かれる。 これを機に、改めて“ウォーホル”という存在に注目。生まれ故郷ピッツバーグを訪ねてルーツを探ったり、現代アーティストや脳科学者の視点からその精神性を垣間見たり、巨人、アンディ・ウォーホルの人間像へ迫ってみると、コンプレックスや孤独に悩みながらもそれを跳ね返し、人と芸術を愛してきた、天邪鬼でありながらも純粋なひとりの男の姿があった。

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