懐中時計から進化を遂げた腕時計が登場したのは、19世紀初頭。以来、時を知るための新たな発想が次々に生まれ、先を争うように進化を始めた。世界旅行が可能になってくると、各国の時間を知る必要がでてくる一方で、正確さを極限まで追求する複雑時計「コンプリケーション」のために開発の時間と費用、そして時計師の英知が惜しみなく注ぎ込まれるように。また腕時計は、時代を代表するデザインも巧みに採り入れてきた。懐中時計の洗練されたモチーフからアール・デコの角形へ、さらにミッドセンチュリーや実験的デザインへの変遷は劇的なほど。だが、いずれの腕時計にも共通しているのは“美しさ”を湛えていること。腕時計を選ぶことは美の主張であり、もつ人の生き方をも映すのだ。その深遠なる世界を、著名人や老舗ブランドも参考に徹底的に考え直してみたい。
目次
World Timer |ワールドタイマー
憧れる都市の時を知り、トリップする快感。
Chronograph|クロノグラフ
絶妙に配された、ディテールの機能美。
Authentic |オーセンティック
極限まで簡素化された、シックなフェイス
Complication|複雑系
機械式の限界に挑む、繊細で精緻な美しさ。
●腕時計デザインの潮流を、徹底分析する。
・懐中時計 ・バウハウス ・アール・デコ
・ミッドセンチュリー ・実験的デザイン
・ミッション・ウォッチ ・ポストモダニズム ・新古典主義
●各界の腕時計好き、愛用の逸品を語る。
＊中村吉衛門 ＊植竹隆政 ＊アルド・ファビアーニ ＊奥田瑛二
＊タイラー・ブリュレ ＊小野祐次 ＊TOKU ＊ブライアン・リー
●知っておきたい、老舗ブランドの名品。
●今年発表された、注目のニューモデル
【腕時計のポートレイト】
CARL F.BUCHERER カール F・ブレラ
目利きが築き上げる、「いい腕時計」の絶対尺度。
【スーツ至上主義】
リングヂャケットの「No.233モデル」
最新トレンドが体現された、日本メーカーの実力派スーツ
《アイウエアの真実》
スウィングＡ／SWING A
時代を超えて愛され続ける、 21世紀のクラシックデザイン
《The Art of Tailoring LANVIN》
技術で語る、ランバンのモダニティ
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