【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】
『オービタル ある一日の16回の夜明け』
サマンサ・ハーヴィー 著 小澤身和子 訳
早川書房 ¥2,970
地球を24時間で16周する宇宙ステーションで暮らす、6人の宇宙飛行士たち。日本人のチエ、アメリカ人のショーン、ロシア人のロマンとアントン、イタリア人のピエトロ、イギリス人のネル。彼らにとって宇宙空間は、SFではなくリアルな日常だ。400㎞離れた地球から母親の訃報が届くこともある。母なる地球と、そこに暮らす人々の営みの美しさ。彼らが目にする景色や体感する浮遊感を詩的な文体で描いた本作は、まるで読むプラネタリウム。果てしない宇宙空間へとトリップさせてくれる、2024年ブッカー賞受賞作。