フェラーリ初の大型公開イベントが開幕! F40から最新モデルまで、歴代17台が六本木に集結

  • 文:小川フミオ
  • 写真:フェラーリジャパン
Share:
伝説的なモデル「F40」も展示。

フェラーリ初の大型公開イベント「フェラーリ・フェスティバル東京」が、東京・六本木の東京ミッドタウンで、2026年9月26日(土)から10月4日(日)まで開催中だ。

IMG_3659.jpeg
東京ミッドタウンの屋外ガーデンに17台のフェラーリが並べられた。写真:筆者

1980年代から今日に至るまで、フェラーリ車のデザインが概括できる内容。フェラーリジャパンの手によって歴代モデルが並べられ、フェラーリファンのみならず、プロダクトデザイン展、もしくはアートギャラリーの趣きすらある。

パフォーマンス、デザイン、革新性、クラフツマンシップ、モータースポーツ。これらがブランドを定義づけてきた伝統あるフェラーリ。これらをひとつの場所に集結させる特別な祝祭、というのがこのフェラーリ・フェスティバル東京の定義だそう。

0O0A0696.jpeg
手前は限定生産の「12チリンドリ・マヌアーレ」で疑似マニュアル変速機を操作できる。(すでに売り切れとか)

東京ミッドタウンの屋外ガーデンには車両展示が広がる。17台の車両は、1987年発表の、もはや伝説的なモデルともいわれる「F40」をはじめ17台。

ちょっとオールドなフェラーリファンには、さらに、95年発表の「F50」があるし、21世紀では初の限定生産車である2002年の「エンツォ・フェラーリ」の展示もうれしいはず。 

0O0A0202のコピー.jpg
F1マシンの要素をデザインに採り入れたことでも話題をよんだエンツォ・フェラーリ。

デザイン好きの人にとって、スピードや富の象徴としてデザインされてきたフェラーリの約30年を通観できることは、単にクルマのイベント以上に意味のあることではないだろうか。 

0O0A0219のコピー.jpg
往年のレーシングモデルからデザインの着想を得たというモンツァSP1。

「849テスタロッサ」や「アマルフィ」といった最新モデルに加え、「イコナ」というほとんどワンメイクとして製作された「モンツァSP1」(2019年)や「デイトナSP3」(2023年)も注目モデルだ。 

0O0A0242のコピー.jpg
1960年代から70年代にかけてのスポーツプロトタイプの黄金時代をイメージしてデザインしたというデイトナSP3。

フェラーリには製品開発における、ある種のポリシーがあるのはご存知だろうか。

「ディファレント・フェラーリ・フォー・ディファレント・フェラーリスタ」。フェラーリスタとはフェラーリファンのことを指す造語。簡単にいうと、ラインナップの多様性が大事、となる。 

0O0A0403.jpeg
296スペチャーレAをはじめ現在の市販モデルもずらりと並べられた。

「イタリアはものづくりの職人を大切にする文化で、フェラーリの製品にもそれが反映されています。日本のお客さまはそこを理解してくれる人たちで、それが最近の傾向である女性客の増加につながっていると思います」

フェラーリ・ジャパンのドナート・ロマニエッロ代表取締役社長は、イベント会場において、そう語った。

「フェラーリの年間生産台数はごくごく限られていて、トヨタの1日の生産台数のほうが上なぐらいです。でもそれだけに希少性を大事にしていますし、一方、顧客とは(ファミリーのように)包括的な関係性を結ぶことを重要視しています」

イベントのために来日したフェラーリ本社のベネデット・ビーニャCEOは、自社の製品戦略の特徴を、上記のように語った。

0O0A0684のコピー.jpeg
左から、グローバルヘッドオブマーケティングのエマヌエレ・カランド氏、CEOのベネデット・ビーニャ氏、フェラーリジャパンの代表取締役社長のドナート・ロマニエッロ代表取締役社長。

そのことがよくわかるのが、今回のフェラーリ・フェスティバル東京に持ち込まれたモデルの数々だ。

12気筒、ハイブリッド、ピュアEV(このモデルの屋外展示はなし)とパワートレインは豊富、性能的にも、サーキット向けのモデルもあれば、日常的に使える快適志向のモデルも。エンジン搭載も多様だし、ボディも2ドアもあれば4ドアも、という具合だ。 

0O0A0416のコピー.jpeg
フォーミュラ1GPの26年シーズンを走るSF-26。

26年シーズンのF1マシンなどレーシングモデルも展示された。日曜日にレースで勝てば月曜日にクルマが売れる、とかつて創業者のエンツォ・フェラーリが言ったとか。

フェラーリは創業当初から継続しているレース活動の資金をかせぐために、スポーツカーをつくって売ってきた、というのもちょっとロマンチックで、私の好きな説である。

0O0A0040のコピー.jpeg
最新モデルのひとつ、アマルフィ・スパイダーは快適性も重視した新世代。

ガーデンエリアでの車両展示を見たい人は、基本的には事前予約制(無料)なので公式サイトから登録してほしい。稀代のスポーツカーのデザインを楽しんでみてはいかがだろうか。

Ferrari Festival Tokyo 2026

開催期間:2026年9月26日(土)〜10月4日(日)
場所:東京ミッドタウン/展示エリア ガーデンエリア
https://festival.ferrari-japan.co.jp

小川フミオ

モータージャーナリスト

自動車を中心に活躍するジャーナリスト/ライター。自動車誌やグルメ誌の編集長を務めた後、フリーランスとして活動。新車の試乗記をはじめ、グルメ、ホテル、人物インタビューなど、多岐にわたるジャンルの記事を独自の視点で執筆し、雑誌やウェブメディアを中心に寄稿している。

小川フミオ

モータージャーナリスト

自動車を中心に活躍するジャーナリスト/ライター。自動車誌やグルメ誌の編集長を務めた後、フリーランスとして活動。新車の試乗記をはじめ、グルメ、ホテル、人物インタビューなど、多岐にわたるジャンルの記事を独自の視点で執筆し、雑誌やウェブメディアを中心に寄稿している。