東京・表参道のMercedes-Benz STUDIO TOKYOに、VERDYが手掛けた2台のアートカーが登場した。Gクラスと新型CLAをキャンバスに、自身のグラフィックを大胆に落とし込んだ。Gクラスには「Visty」、新型CLAには「Vick」をあしらい、それぞれ異なるカモフラージュ柄で彩られている。
完成した実車を前に、VERDYが口にしたのは“原宿の歴史”という言葉。「自分のデザインがメルセデスのクルマになっているのを見て、すごくテンションが上がりました。昔からNIGO®さんのカモフラージュのメルセデスを見ていたので、原宿の歴史をつないでいけているのかな…みたいな気分になりましたね」と語る。
原宿の先達たちが乗る、憧れのメルセデス
VERDYにとって、メルセデスは以前から特別な存在だった。そのイメージをかたちづくったのが、藤原ヒロシやNIGO®をはじめとする裏原カルチャーの先人たちだ。
「もともとメルセデスは、すごく憧れのブランドでした。藤原ヒロシさんやNIGO®さんが雑誌に載っているのを見ていたので。いつか自分もストリートで成功して買いたいと思っていたんです」
その憧れは、やがて現実になる。コロナ禍にNIGO®の紹介をきっかけにGクラスを購入。しかも、それがVERDYにとって人生で初めて購入したクルマだった。
これまでにも自動車ブランドからコラボレーションの誘いはあったという。しかし、自分自身に接点のないブランドと組むことには違和感があった。
「自分が持っていないものとコラボレーションするのは、ストリートからの感覚でいくと、やっぱりしっくりこない。履いたことのないブランドの靴をデザインできないのと同じです。だからメルセデスからのお誘いは、自分にとって嬉しいオファーでした」
憧れてきたブランドであり、自ら選び、乗ってきたクルマ。その関係性があったからこそ、今回のコラボレーションはVERDYにとって自然なものだった。
“隠れない”カモフラージュを、Gクラスが纏う
今回、Gクラスに施したのは、自身のキャラクター「VISTY」を用いたカラフルなカモフラージュだ。
「カモフラージュって馴染んだり、溶け込んだりするものだけど、それを逆にすごく派手にしようと思って。自分なりのカラフルなカモフラージュをつくった感じですね」
本来は周囲に溶け込むための迷彩を、あえて目立たせる。そして、このモチーフにも原宿カルチャーとのつながりがある。
VERDYが以前から目にしていたのが、NIGO®が手掛けたカモフラージュ柄のメルセデスだった。
「NIGO®さんがつくられていたのを見ていたから、いつかやりたいと思っていました。自分のクルマをラッピングするタイプではないので、オフィシャルでカモのクルマをつくれるなら絶対にいいなって」
一方で、アートカーそのものにも以前から興味を持っていた。キース・ヘリングやヴァージル・アブローなど、アーティストやデザイナーがクルマをキャンバスにした作品を見ながら、「いつかやってみたい」と考えていたという。
今回初めてクルマをデザインしたVERDYだが、「こういうことをやってみたいというアイデアは結構溢れていたと思います」とアイデアの迷いはなかったと振り返る。
ストリートと伝統の融合と、カルチャーの連なり
VERDYにクルマに求めるものを尋ねると、「ファッション性ですね、一番。やっぱり、かっこいいものが好きだから」と返ってきた。服やスニーカーと同じように、自分がかっこいいと思えるものを選ぶ。彼が最初の一台にメルセデスを選んだ理由もそこにある。
「最初に買ったクルマって死ぬまで覚えているんじゃないかと思って。だからメルセデスがいいなって」
そして今回のコラボレーションについて、VERDYは自身を原宿というカルチャーの流れの中に置いてこう語った。
「自分みたいにストリートで活動しているアーティストが、メルセデスのような伝統のあるブランドとコラボレーションできる。それは原宿の先輩方がそういう場所をつくってきて、いま、たまたま自分の番なのかなと思っています」
VERDYが語る“自分の番”という言葉からは、そんなカルチャーの連なりを感じさせる。
VERDY meets Mercedes-Benz STUDIO TOKYO
開催期間:2026年9月12日(土)〜9月27日(日)
開催場所:Mercedes-Benz STUDIO TOKYO
東京都港区南青山5丁目1-1
www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/brand/mb-studio.html























