「世界一醜い犬」を決めるユニークな大会で、今年の王者が決まった。
8月14日、米カリフォルニア州サンタローザで「世界一醜い犬コンテスト(World’s Ugliest Dog Contest)」開催され、6歳のパグ、ジニー・ルー(Jinny Lu)が優勝した。
特徴的な大きな目と深いしわ、口元から長く垂れ下がった舌を持つ彼女は、前年の準優勝を経て、4度目の出場で頂点に立った。優勝賞金は5000ドルである。
“個性”を称える、50年続くコンテスト
このやや風変わりなコンテストは、1976年にカリフォルニア州ペタルーマで始まった。その後、1988年からはソノマ・マリン農業協会主催の「ソノマ・カウンティ・フェア」の催しとして定着。長い歴史を持つ大会だ。
2026年は記念すべき50周年の年だったが、この大会は一貫して犬の個性を称えている。一般的なドッグショーで評価される美しさを競うものではなく、「個性を持つ犬たち」に光を当てながら、保護犬の存在を伝え、ペットの譲渡を促している。
実際、参加犬には保護された犬も多い。審査では、毛並みや顔つき、舌の長さ、歩き方などのユニークな特徴に加え、犬の魅力や個性も評価される。今年は、ジニー・ルーに続いて、アルビノのチワワとポメラニアンのミックス犬ピンキーが2位、チワワ・ミックスのオットーが3位となった。
韓国で保護された犬が頂点へ
ジニー・ルーには、現在の晴れやかな姿からは想像しづらい、つらい過去がある。彼女は韓国の山中で、凍えるような寒さのなか木箱に入れられているところを保護された。その後、「Pug Rescue of Korea」などの支援を受けてアメリカへ渡り、約4年前に飼い主であるミシェル・グレイディに引き取られた。現在はカリフォルニア州ユカイアで暮らしている。
ジニー・ルーは2025年には2位となり、今回、ついに優勝を果たした。現在は保護犬のアンバサダーとして、小学校や高齢者施設などを訪れる活動も行っている。
「美しい」の基準を問い直す
「世界一醜い」という強烈なネーミングとは裏腹に、このコンテストが50年間伝えてきたのは、見た目の優劣ではなく、それぞれの犬が持つ個性の魅力である。
そもそも「美しい」「醜い」という基準は、見る側の価値観によって変わるものだ。犬の容姿をめぐる固定観念に一石を投じるこの大会は、ペットの価値を血統や容姿だけで判断しないという、現代の動物福祉にも通じる視点をユニークな形で示している。
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The 50th Annual World’s Ugliest Dog Contest took place in Santa Rosa, California, on Friday with contestants traveling from as far away as Poland. pic.twitter.com/wQHAHigmP3
— The Washington Post (@washingtonpost) August 18, 2026
The 50th Annual World’s Ugliest Dog Contest was held at the Sonoma County Fair in Santa Rosa, California, on Friday with contestants from as far away as Poland.
— The Associated Press (@AP) August 18, 2026
Jinny Lu, a Pug rescuee, celebrated winning first place and is owned by Michelle Grady, who received a $5,000 prize. pic.twitter.com/08ErDUnfNC