【君島大空の新作】音の"余白"まで美しい、静寂に耳を澄ます傑作

  • 文:加藤一陽(編集者/ライター)
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【Penが選んだ、今月の音楽】

『花落知多少』(はなおつることしるたしょう)

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君島大空 アポロサウンズ APLS2606 ¥3,300

合奏形態(バンド編成)、トリオ、独奏を使い分けながら活動を続けるソングライター/ギタリストの3枚目のフルアルバムがリリース。ギターやピアノの伴奏と歌、少しの楽器で構築された9編を収めた宅録作だ。曲の構成要素はミニマムながら、楽器一つひとつが生々しく録音されているが故に、音響空間はかえって濃密に。音の隙間も“美しい静けさ”として昇華されている。だからこそ、繊細な歌と言葉がそのまま聴き手の心に届く。夜のしじまに君島とふたりきりで対話するような、そんな時間を過ごせる作品だ。