台所から始まる社会イノベーション、おばあちゃんたちが紡ぐ“おいしい未来”

  • 写真&文:乾 祐綺
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LISBON  リスボン/ポルトガル

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赤いエプロンを身につけたおばあちゃんたちが、笑顔で料理を盛り付ける。料理を通じて、世代がつながっていく。

クリエイティブ団体「フェルメンタ(Fermenta)」と起業家コミュニティ「インパクト・ハブ・リスボン」が新しいソーシャルプロジェクトを立ち上げた。その名も、「おばあちゃんクッキング・ラボ(Avó Cooking Lab)」。リスボンの下町のビル4階にある小さな厨房で、月に数日、60歳以上の女性高齢者が腕を振るう。おもに担当するのは、ケータリングや企業向けワークショップ、コミュニティランチなど。狙いは、高齢者が再び社会で輝く場をつくること、そして失われつつある食文化を次世代へつなぐこと。同じビルで働くデジタルノマドたちが、おばあちゃんの手料理で昼食をとる姿に、新しくもあたたかな社会実験のカタチが見える。

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ポテトサラダの上には、「畑の小魚」と呼ばれるインゲンの衣揚げ、ペイシーニョス・ダ・オルタ。天ぷらのルーツとも言われる伝統の一品だ。