英国の夏の社交シーズンを象徴するロイヤル・アスコットが今年も開催され、多くの王室メンバーが華やかな装いで姿を見せた。
例年であれば新作ドレスや帽子の競演に注目が集まるが、2026年は少し異なる傾向が見られた。ファッションメディアが相次いで取り上げたのは、「リウェア(再着用)」である。
キャサリン妃とアン王女が、それぞれ過去に着用したアイテムや愛用ブランドを取り入れた装いで登場し、“長く着ること”を前向きに捉える王室ファッションの変化を印象づけた。
“3回目”のイエロードレスで登場したキャサリン妃
とりわけ話題となったのは、キャサリン妃の装いである。彼女が選んだのは、鮮やかなイエローのロクサンダのドレス。このドレスは初登場ではなく、2022年のジャマイカ訪問と同年のウィンブルドン女子決勝でも着用していたもので、今回が3回目の公の場での着用となった。
海外のファッション誌やメディアは、このドレスが舞台を変えて複数回にわたって活用されている点に注目した。同じ一着でありながら、帽子や小物、ヘアスタイルを変えるなどして、外交の場、スポーツイベント、そして王室行事という異なる舞台でそれぞれ異なる印象を生み出している。
かつてはロイヤルファミリーに対し、公の場では毎回異なる新しい装いを期待する風潮もあった。しかし近年のキャサリン妃は、過去のワードローブを積極的に再登場させている。そのサステナブルな姿勢自体が彼女の大きな特徴であり、現代の魅力として受け止められている。
アン王女が示した実践的な着回し
王室きっての「着回しの達人」として知られるアン王女も、今年のアスコットで大きな注目を集めた。
彼女が着用したスーツは、実に2001年の公務でも着ていたものと報じられている。約25年もの長きにわたり、大切に保管・活用されてきたことになる。
アン王女は以前から、数十年前に仕立てたコートやドレスを公務で複数回着用することで知られており、流行に左右されずよいものを長く使う姿勢は王室内でも際立っている。近年になってサステナビリティが社会的な重要テーマとなったこともあり、彼女の長年の実践が改めて時代に即したものとして高く評価されるようになった。
「長く着ること」がエレガンスとされる時代へ
こうした動きの背景には、王室ファッションを取り巻く評価基準の変化がある。近年、多くのファッションメディアがキャサリン妃の「リウェア」をサステナビリティの観点から肯定的に取り上げる記事を配信している。高価な新作を次々と披露することよりも、一着の服を愛着を持って大切に着続けることのほうが、現代の社会においてより好意的に、そしてスマートに受け止められることもあるのだろう。
もちろん、王室ファッションの世界で「サステナブル」が唯一の価値基準になったわけではない。しかし「お気に入りの服を長く着ることこそがエレガント」という価値観は、現代のロイヤルファッションにおける新たなスタンダードとして確実に定着しつつある。
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New video of TRH The Prince and Princess of Wales at Royal Ascot. pic.twitter.com/IjHcB6o6Uf
— Queer Lips of Truth II 🇸🇱🇬🇧 (@QLoTII) June 24, 2026
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