バングラデシュで、一頭の水牛が食肉処理の直前に保護される異例の出来事があった。本来であれば、イスラム教の重要な祭礼に合わせて食肉用として処理される予定だったが、直前になって計画が中止されたのである。
この水牛は首都ダッカ近郊で飼育されていたアルビノ(先天的な色素欠乏)の個体で、体重は約700kg。すでに買い手も決まり、祭礼に向けて引き渡される段階にあった。しかし、ある出来事をきっかけに国内外から大きな注目を集める存在となり、運命を変えることになったのである。
犠牲祭のために予定されていた食肉処理
水牛が処理される予定だったのは、イスラム教の祝祭「イード・アル=アドハー(犠牲祭)」に合わせてである。
この祭礼は、預言者イブラーヒーム(アブラハム)が神への信仰を示すために息子を犠牲に捧げようとした故事に由来する。世界各地のイスラム教徒は、その精神を受け継ぐ形で牛や羊、ヤギなどの家畜を捧げ、食肉を家族や親族、地域社会で分け合う習慣を持つ。
イスラム教徒が多数を占めるバングラデシュでも、犠牲祭は年間で最も重要な行事のひとつだ。祭礼期間中には数百万頭規模の家畜が取引され、各地で食肉処理が行われる。そのため、この水牛も特別な存在ではなく、当初は数多くの家畜の一頭として祭礼を迎えるはずだった。
SNSで拡散された意外な特徴
状況を変えたのは、祭礼を前に撮影された写真や動画だった。
白い体毛を持つアルビノの水牛はもともと珍しいが、人々の目を引いたのは額から垂れ下がる金色がかった毛である。その独特な前髪が世界的な著名人を連想させるとして、SNS上で急速に拡散された。
やがて水牛には「ドナルド・トランプ」という愛称が付けられた。トランプ米大統領を思わせる髪型だとして話題になり、投稿は国内だけでなく海外にも広がっていったのである。
報道によれば、当局は異例の関心が集まったことを受け、安全面などを考慮して処理の中止を決定。すでに予定されていた購入者には代金が返金されたという。
国際ニュースになった一頭の水牛
その後、この水牛はダッカの国立動物園へ移された。この出来事が報道されると、英国や米国のメディアも相次いで紹介し、「トランプに似ていることで命拾いした水牛」として世界的なニュースになった。
今回の出来事は、ソーシャルメディアがローカルな話題を国際ニュースへ変える、時代を象徴する事例として記憶されそうだ。
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A rare albino buffalo in Bangladesh — nicknamed 'Donald Trump' for its distinctive blond tuft — has been spared from the Eid al-Adha sacrifice after a last-minute government intervention, and relocated to the capital’s main zoo https://t.co/SZ9yH46eCh pic.twitter.com/rbVrYMA2Wy
— Reuters (@Reuters) May 28, 2026
A rare albino BUFFALO in Bangladesh nicknamed “DONALD TRUMP” was SPARED from Eid al-Adha sacrifice after going VIRAL online.
— Suppressed News. (@SuppressedNws1) May 27, 2026
The 700-kg buffalo was already sold, but the Government INTERVENED as HUGE CROWDS gathered to see it.
Authorities refunded the buyer and MOVED the… pic.twitter.com/Ydfuiifq4O