「かわいそうすぎる…」クレーンゲームの景品が“本物のハムスター” 衝撃の光景に批判殺到 中

  • 文:大村朱里
Share:
shutterstock_2218179101.jpg
Shutterstock※写真はイメージです。

中国のゲームセンターで、生きたハムスターをクレーンゲームの景品として使用していたことが発覚し、SNSで批判が殺到している。ハムスターたちは狭い籠の中で展示されており、「動物虐待ではないか」「ぬいぐるみじゃないんだぞ」といった怒りの声が広がった。

問題となったのは、中国南部・深セン市のショッピングモール内にあるゲームセンター。店内では通常のぬいぐるみなどの代わりに、生きたハムスターをクレーンゲームの景品として設置していたという。

SNSに投稿された動画には、狭い籠の隅で身を寄せ合うハムスターたちの姿が映っていた。ゲームセンター特有の騒音に囲まれ、時折クレーンがぶつかる環境に置かれていたことから、ネット上では「明らかにストレスを受けているように見える」と指摘する声が相次いだ。

春節中は世話をする人も不在だった

さらに問題視されたのは飼育環境だ。現地メディアによると、春節(旧正月)の休業期間中、ハムスターの餌やりを担当する人がいなかったことも判明したという。

事態を知った市民の中には行政のホットラインへ通報した人もいたが、「深セン市には動物保護法が存在しないため対応できない」との回答を受けたと報じられている。こうした状況が明らかになると、SNSでは批判が一気に拡大。

「動物を景品扱いするなんて信じられない」「ハムスターはおもちゃではない」「見ているだけでかわいそう」といったコメントが続出した。

批判を受けてハムスターは撤去 しかし今度は魚やカメが…

批判が高まる中、店舗側はハムスターを使ったクレーンゲームを撤去。しかし代わりに設置されたのは、生きた魚やカメを使ったゲーム機だった。報道によると、水槽には100匹以上の小魚が詰め込まれていたほか、飼育環境にも問題が見られたという。

店員は取材に対し、「ハムスターを飼うことは許可されていないため撤去した」と説明した。一方で、店舗が動物営業許可証や動物防疫証明書などの必要な許可を取得していた形跡は確認されなかったという。

その後、別の店員は「現在はすべての生きた動物を撤去した」と明かしている。

「動物福祉法がない」中国で続く議論

今回の騒動が注目を集めた背景には、中国に全国規模の動物福祉法が存在しないという事情もある。

地元紙によると、深セン市は2020年、中国で初めて犬や猫の食用を禁止した都市として知られ、動物保護意識の高い地域として評価されてきた。しかし今回の騒動については、「動物保護先進都市と呼ばれる街で起きたことだからこそ残念だ」との声も上がっている。

地元当局は店舗に対し、必要な許可を取得していなかったとして是正を命令。報道によると、現在はすべての生きた動物がゲーム機から撤去されたという。

この出来事に対し、SNSではさまざまな意見が寄せられた。「ぬいぐるみと生き物の違いが分からないのか」「ハムスターも魚もカメも景品じゃない」「動物を使えば客が来るという発想自体がおかしい」「撤去されたのは良かったけど、そもそもなぜ許可されたの?」

中には、「ハムスターを撤去したと思ったら魚やカメに変わっただけだった」という展開に驚く声も多く見られた。

---fadeinPager---

 

@asiaone Live hamsters were used as prizes, with customers using the base of the scoop to prod hamsters. The arcade has now placed aquatic animal catching machines instead. 🤔 #news #Chinaa #Arcade #AnimalWelfare ♬ original sound - AsiaOne