「こんな青いタコ見たことない」深海で発見された新種の姿に驚きの声

  • 文:Rikako Takahashi
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Shutterstock ※画像はイメージです

ガラパゴス諸島(エクアドル・ECU)で新種のタコが発見された。手のひらに収まるほどのサイズで、鮮やかなブルーの体に大きな目と、マスコットのぬいぐるみのような愛らしい見た目が特徴だ。

発見から11年

「ミクロエレドネ・ガラパゲンシス(Microeledone galapagensis)」と命名されたこのタコ、実は2015年に発見されていた。国際NPOチャールズ・ダーウィン財団とガラパゴス国立公園管理局による共同調査で海底に放った遠隔操作の潜水ロボットが、水深約1773メートル地点でタコを捕獲した。

2022年、ホルマリンで保存された標本が米シカゴのフィールド自然史博物館に到着。通常、タコの新種を認定するには、口や嘴(くちばし)、歯などの部位を調べるため、標本を解剖する必要がある。しかし、同館でタコを研究するジャネット・ヴォイト氏は「標本がひとつしかなかったので、分解したくありませんでした」とAFPに語った。

研究チームは標本を分解せず、CTスキャンを用いて数千枚のX線画像を撮影。それらを統合してタコの3Dモデルを作成し、内部構造を明らかにした。

そして今年5月25日、同館を主体とした研究チームが学術誌『Zootaxa』に論文を掲載し、青いタコを新種と発表した。

身を守るための配色か

ミクロエレドネ・ガラパゲンシスの特徴は、まずその色。背中側は淡い水色だが、腹側は「濃い紫色」だ。これは、深海で捕食者に見つからないための工夫だとヴォイト氏は分析する。

「この配色が、タコの安全を守るのに役立っていると考えています。もしタコが発行する獲物を食べた場合、その光が捕食者を引き寄せ、結果として自身が食べられてしまう可能性があるからです」

腕がずんぐりとしており、吸盤が1列しかついていない点も珍しいという。似た身体的特徴を持つ「オオイチレツダコ属(メガレレドネ)」のタコは通常、ガラパゴス諸島とは大陸を挟んで反対に位置するウルグアイ沖や南極周辺に生息している。加えて、今回発見された新種よりもはるかに大きい。

調査「喜んでまた繰り返す」

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の海洋科学者で論文共著者のサロメ・バグラス氏は、フィールド自然史博物館の発表で次のように述べている。

「この小さな青いタコに、私たちは魅了されました」

「ジャネット(ヴォイト氏)に標本を届けるまで長い道のりでしたが、海の最も貴重な部分を少しでも深く知ることができるのなら、喜んでまた同じことを繰り返します」

「新種を発見するたびに、ガラパゴスの隠れた生態系をより深く理解する。そして、なぜその保護が重要なのか、思い起こす助けとなるのです」

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