フェラーリ初のフル電動モデル「ルーチェ」。デザイン集団LoveFromによる、イメージを覆すデザイン

  • 文:Pen編集部
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「フェラーリ・ルーチェ」が世界にお披露目された。

フェラーリが5月25日、イタリア・ローマでブランド初となるフル電動モデル「フェラーリ・ルーチェ」を世界初公開した。2022年に発表したマルチエネルギー戦略の集大成であり、フェラーリの新時代を象徴する一台だ。

「ルーチェ(Luce)」はイタリア語で“光”を意味する。未来への道を照らす存在として名付けられ、単なる電動化モデルではなく、新しいフェラーリ像を示す役割を担う。

最大の特徴は、そのデザインにある。内外装とインターフェースを手掛けたのは、Appleで数々の名作を生み出したサー・ジョニー・アイブとマーク・ニューソン率いるデザイン集団「LoveFrom」。フェラーリが外部クリエイターと本格的に協業したことで、これまでにない造形が生まれた。

ルーチェは、フェラーリ初となる4ドア5シートの専用アーキテクチャーを採用。従来のスーパースポーツとは異なり、広々とした室内空間とラグジュアリーな居住性を実現している。

エクステリアで目を引くのは、ボディと一体化したような大きなグラスエリアだ。滑らかなシェル状のフォルムは、従来のフェラーリとは一線を画す未来的な印象を与える。一方で、丸型テールランプには「360モデナ」や「458イタリア」を思わせる意匠を採用し、ブランドの伝統もしっかりと継承している。

インテリアもまた革新的だ。機械式スイッチやトグルスイッチと大型デジタルディスプレイを組み合わせ、アナログとデジタルを融合。複雑な操作を排し、ドライバーが直感的に扱える環境を目指した。

もちろん性能もフェラーリらしい。4基の電気モーターによる電動四輪駆動システムを採用し、最高出力は1050cv。0-100km/h加速は2.5秒、最高速度は310km/h超を誇る。

しかしルーチェが示しているのは、単なる速さではない。フェラーリらしいドライビング体験と快適性、そしてこれまでにないデザイン哲学を融合した、新しいグランツーリスモの提案だ。ブランド初のEVは、未来のフェラーリの方向性そのものを体現する存在となっている。

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