【缶チューハイが劇的に変わる】世界的バーテンダーがすすめる“家飲みの一本”

  • 文:西田嘉孝
  • 写真:榊 水麗
  • イラスト:阿部伸二
Share:

シャトー・メルシャン 勝沼ワイナリー/玉諸甲州きいろ香

玉諸甲州きいろ香

1891年にイタリアのピエモンテ州アスティで創業した、コッキ社が製造するアロマタイズドワイン。白ワインをベースに、ゲンチアナやキナ(キニーネ)、ビターオレンジなどのボタニカルを浸漬してつくるレシピは創業当時のまま。甘さと絶妙な苦味に、ハーブの複雑な風味が調和した味わいで、地元アスティでは「最高のアペリティーボ」として人々に愛されている。カクテルの材料としても人気の商品だ。750mL ¥4,840/アイデイ商事 TEL 06-6344-0003

ニューヨークやロンドン、トロント、上海などでバーテンダーとして活躍した後、2020年に東京・渋谷でバー「ザ ベルウッド」をオープンした鈴木敦さん。昨年には同店が「世界のベストバー50」にランクインした。現在は“ベルウッドの秘密基地”をコンセプトとするネオ町中華バー「ビーダブリューケイブ(BW CAVE)」なども経営するかたわら、ニューヨークで新店舗を開く準備もしており、多忙な日々を送る。

そんな鈴木さんが「家飲みにうってつけの自腹酒」として薦めてくれたのが、アロマタイズドワインの「コッキ アメリカーノ・ビアンコ」。1891年創業の老舗ブランドがリリースする歴史あるアペリティフワインであり、クラシックカクテルなどのベースとしても世界中のバーで愛用されてきた一本だ。

「味わいの特徴は、原料に使われているキニーネに由来するほのかな苦味。冷蔵庫で冷やしてそのまま飲んでもいいし、ロックにしたり、トニックやソーダで割ってもおいしい。家に一本あればいろいろな使い方ができるんです」

家でカクテルをつくる人なら、マティーニやネグローニに使うのもお薦めだ。ほかにも、白ワインに「コッキ アメリカーノ・ビアンコ」を少し加えて炭酸で割ったスプリッツァーをつくったり、ジャスミン茶割りにしたりなど、さまざまなスタイルで楽しめる。さらには、いつもの缶チューハイをカスタマイズする“味変”も。

「日本の缶チューハイは味わいのバランスがしっかりしているので、少しくらいほかの要素を加えても崩れません。レモンサワーなどにコッキ アメリカーノを少し加えるだけで、いつもの雰囲気と少し違った味わいが楽しめますよ」

アイデア次第で楽しみ方は無限大。トップバーテンダーが教えてくれた、家飲みにクリエイティブな遊びと刺激を与えてくれる一本だ。

---fadeinPager---

ガリ鯖

酸味と甘みと旨味が、口の中で響き合う幸せ

おともに鈴木さんが推すのは、ガリとしめ鯖を混ぜた“ガリ鯖”。酒とガリの甘酸っぱさが鯖の旨味を引き立てる。ガリ鯖はサラダのトッピングなどにも使える万能な一品だ。

鈴木敦

1984年、東京都生まれ。世界各都市でバーテンダーとしての研鑽を積み、2017年には「ザ・シーバス マスターズ」世界大会優勝。現在は都内で3店舗を経営している。 ザ ベルウッド●東京都渋谷区宇田川町41-31 TEL 03-6452-5077