
ヘリコプターからロープで降下し、“人間の遺体が入っている”とみられる巨大ワニを回収――。まるで映画のワンシーンのような作戦映像が、SNSで大きな注目を集めている。
南アフリカ警察(SAPS)は5月上旬、南アフリカのコマティ川で行われた「極めて危険かつ複雑な作戦」の映像を公開した。
映像には、ヨハン・“ポッティ”・ポトギーター警部がヘリコプターからロープで降下し、ワニが生息する川へ向かう様子や、その後、巨大なワニを川から引き揚げる緊迫の瞬間が収められている。上空を旋回するヘリと濁流の中で行われた作戦は、ネット上でも「リアルなレスキュー映画みたい」と話題になった。
“遺体を飲み込んだ”疑い ワニは安楽死措置に
当局によると、このワニは行方不明となっていた男性の遺体を飲み込んだ疑いがあり、警察や専門家が遺体を回収するため、安楽死措置が取られたという。
今回の作戦は、南アフリカ国立公園局の協力のもと実施された。警察は声明で、「極めて危険な状況下で勇敢に遂行された」と説明している。
また、現場となったコマティ川は大型ワニが多く生息する地域として知られており、濁った水流や不安定な地形も相まって、作戦は非常に困難だったとみられている。
なぜ“ワニの中に人がいる”と判断したのか
では、なぜ当局は“ワニの体内に人間の遺体がある”と判断したのか。
報道によると、ポトギーター警部は、ワニの腹部が異常に膨らんでいたことに加え、通常ならすぐに逃げ込むはずのワニが、ドローンやヘリコプターの騒音にもほとんど反応を示さなかった点を挙げている。長年ワニ対応に携わってきた経験から、「最近、大きな獲物を食べた兆候があった」と判断したという。
警察によると、今回の作戦は、約1週間にわたり続けられていた行方不明者捜索の末に実施されたものだった。
遺体は、4月28日に洪水で車ごと流されたとみられる59歳のビジネスマンのものだとみられている。男性は大雨による増水時に行方不明となっており、地元では大規模な捜索が続いていた。
SNS騒然「完全に映画」「怖すぎる」
SNSでは、巨大ワニをヘリコプターで吊り上げる衝撃映像に対し、「完全に映画の世界」「想像以上に危険すぎる」「特殊部隊レベルの作戦」と驚きの声が続出。また、「警察官の胆力がすごい」「この状況でロープ降下できるのが信じられない」と、作戦に参加した警察官への称賛も広がっている。
一方で、「本当に壮絶な現場」「遺族を思うと胸が痛い」「自然の恐ろしさを感じる」といった声も多く寄せられており、衝撃映像として拡散される一方で、事件そのものの重さに言及するコメントも目立っている。
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