アストンマーティンのスポーツカー「ヴァンキッシュ」が25周年を迎えた。2001年の登場以来、3世代にわたりブランドの頂点を担ってきた同モデルの軌跡を振り返る。
初代「V12ヴァンキッシュ」は2001年のジュネーブ・モーターショーで世界初公開された。6.0リッターV12エンジン(最高出力約466PS)を搭載し、ドライブバイワイヤやパドルシフトなど当時の先進技術を採用。ニューポートパグネル工場で生産される最後のモデルとしても知られ、アストンマーティンの新時代を象徴する1台となった。
12年に登場した2代目「ヴァンキッシュ」は、スーパーカー「One-77」のデザイン思想を取り入れ、カーボンファイバー製ボディを採用。改良された6.0リッターV12エンジンは最高出力約573PSを発揮し、0-100km/h加速4.1秒、最高速度295km/hを実現した。GTとしての快適性と高性能を高次元で両立し、オープンモデル「ヴォランテ」や高性能版「S」へと発展していった。
そして24年、アストンマーティン史上最強のフロントエンジン・モデルとして誕生した3代目となる現行「ヴァンキッシュ」が登場。新開発の5.2リッターV12ツインターボエンジンは最高出力835PS、最大トルク1000Nmを発揮し、0-100km/h加速は3.3秒、最高速度は345km/hに達する。専用シャシーや先進のダイナミクス制御、カーボンファイバー製ボディを組み合わせることで、パフォーマンスとラグジュアリーを極めた。
生産台数は年間1000台以下に限定され、ブランドを象徴する存在としての価値を確立。接合アルミシャシーやカーボンセラミックブレーキなど、最先端技術を惜しみなく投入しながら、フロントエンジン・スポーツカーの頂点として進化を続けている。
四半世紀にわたり受け継がれてきた「ヴァンキッシュ」の名は、アストンマーティンの歴史そのものを体現する存在。3世代それぞれが時代の最先端を示し続けてきたこのモデルは、これからもブランドの象徴として特別な存在であり続ける。
ブランドを率いるエイドリアン・ホールマークCEOはこう語る。
「25年前に初めて登場して以来、『ヴァンキッシュ』という名は特別な存在です。野心的で個性的、大胆に挑む者を象徴してきました。この間、『ヴァンキッシュ』はアストンマーティンの真のアイコンへと成長し、2026年となったいま、傑出した英国ブランドであるアストンマーティンがつくり出せる頂点を、まさしく象徴するモデルであり続けています。2001年以降、幸運にも3世代の『ヴァンキッシュ』を1台、またはそれ以上、ご自身のコレクションに加えたオーナーの皆さまと同じように、私もこのモデルが象徴するものを大いに誇りに思っています」







