「金魚が運転する車」が、ギネス世界記録を更新した。イタリアのテレビ番組内で行われた挑戦で、金魚の運転する小さな車が、1分間に12.28mという走行距離を記録したというのだ。米ニューヨークポスト紙などが報じた。
金魚の動きを検知して走る車
金魚が運転する車を開発したのはオランダのエンジニア、トーマス・デ・ウルフさん。車両はセンサーのついた水槽に小さなタイヤがついたような形をしていて、運転席はもちろん水槽だ。
運転の仕組みは単純で、水槽内に設置されたモーションセンサーカメラが関知した金魚の動きに従って車両も走る。金魚が水槽の右側に泳げば車は右へ、前へ泳げば車は前進する。運転手に金魚が起用されたのは、その真っ赤な体がセンサーに検知されやすいからだ。
ギネス世界記録の認定には、1分間に最低5m以上の走行が必要だった。しかし、運転手の金魚の「ブルブ(Blub)」は見事にこの難関をクリアした。前進だけでなく、時にはバックも織り交ぜながら、1分間に12.28メートルという走行距離を叩き出したのである。
ギネス公式認定員のソフィア・グリーンエイカー氏は、タイヤにつけられたマークの回転数を厳密にカウントし、この歴史的な記録を承認した。
金魚が切り開く「未来の支援技術」
開発者のトーマスさんはこの車両の開発理由について、「単調な仕事を、人々を笑顔にする楽しいものに変えたい」「この技術を使って、必ずしも真面目なことだけでなく、何が可能かを示したかった」と語る。一方で、番組の司会者は、この技術のさらなる可能性を指摘した。
「このモーションセンサー技術は、将来的に身体に障害を持つ人々の移動を支援するデバイスに応用できるかもしれません」
トーマスさんもこの意見に同意する。「いつか移動が困難な人々を助けるための一助になるといいですね」と、単なるエンターテインメントに留まらない可能性を喜んだ。
この記念すべき記録を紹介する動画がギネス世界記録公式SNSに投稿されると、たちまち6000を超えるいいねが付き、祝福のコメントが次々に寄せられた。
さて、記録達成後、トーマスさんには一つだけ悩みがあるという。「どうやってブルブに、『君は世界記録保持者になったんだよ』と説明すればいいんだろう?」
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【動画】運転する金魚
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@guinnessworldrecords Greatest distance covered in a motion-sensing vehicle by a goldfish in one minute 🐠🚗 12.28 m (40 ft 3.46 in) by Blub 🇮🇹 and Thomas de Wolf 🇳🇱 Blub's vehicle contains a water tank and is directed by his movements.
♬ original sound - Guinness World Records