道路が“飲み込まれる瞬間”…巨大陥没の衝撃映像、「AIかと思った」と話題騒然

  • 文:山川真智子
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shutterstock_2359659973(大).jpegPhoto:Sudarshan Jha/Shutterstock※写真はイメージです

中国の上海南西部の地下鉄工事現場で、大規模な陥没事故が発生した。道路が崩れ落ちていく様子を撮影した動画が拡散し、見る人を恐怖に陥れた。幸いにも死傷者は出ていないが、過去にも似たような崩落が発生しており、インフラの脆弱性が指摘されている。

漏水発見の翌日 突然の陥没発生

事件は、嘉閔線と呼ばれる通勤列車路線の新駅建設現場で起きた。路線は全長44キロだが、約2.7kmの地上区間を除き、すべて地下に作られている。2021年半ばに着工し、2027年の完成を目指して工事が進行していた。

ガルフ・ニュースによれば、陥没が起きたのは、2月12日。前日の掘削作業中に作業員が漏水を発見しており、漏水防止作業が行われた後に起きた事故だった。プロジェクトの監督会社が、前日の夜に緊急通知を出し道路を封鎖していたが、一夜にして地面が崩れ落ちたという。翌朝までに、長さ数十メートルの巨大な陥没穴が開き、作業現場の仮設小屋や街頭、舗装道路の一部を飲み込んだ。 

鉄道会社によれば、被害地域は前日の漏水現場とまったく同じで、調査と修復のため周囲の封鎖措置が取られた。近隣のオフィスビルや住宅団地では避難措置が取られており、幸いにも死傷者は報告されていないという。 

AIなの? 規模の大きさに視聴者驚愕!

陥没の経過を捉えた動画には、ひび割れたアスファルトが崩れて土煙を上げながら深い溝に崩れ落ちる様子や、慌てふためく人々の姿が映っており、ソーシャルメディアを通じて拡散された。 

あまりに巨大な陥没だったため、ソーシャルメディアのコメント欄には、「AI?」「本物?」などといったコメントが並んだ。「いつもの中国クオリティ」「またか」と言った、中国を揶揄するコメントもかなりあった。 

脆弱な土壌 急な開発も原因に

実はこのような事態は今回が初めてではなく、2023年にも同様の規模の崩落が近くで発生していたという。ガルフ・ニュースは、そもそも上海は揚子江デルタの柔らかい沖積土の上に築かれた都市だと指摘。地下水の汲み上げ、重厚な建築物、老朽化した水道管などが、慢性的な地盤沈下の危機の原因になっていると説明した。

特に、不安定な地盤の上に次々と競うように高層ビルを建て続けたことで今回の突然の陥没は起きたとも言え、インフラ整備のスピードが安全性を脅かすことがあるという厳しい現実を、改めて思い知らされた形だとしている。 

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崩落の瞬間。