ホーキング博士、エプスタイン資料から“島でビキニ女性に囲まれた姿”の写真発見 世界に衝撃

  • 文:さかいもゆる
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Shutterstock ※画像はイメージです

今年1月30日にアメリカ司法省が新たに300万ページに及ぶ資料を公開して以来、世界中を震撼させているエプスタイン・ファイル。イギリスやノルウェー、アメリカでは財界や政界、学術職関係者たちが未成年者への性的人身売買などの罪で起訴された性犯罪者、故・エプスタインとの関係を巡り、辞任する事態が続出。25日には、アメリカの元財務長官でハーヴァード大学の学長も務めた、ラリー・サマーズ氏が辞任を発表したばかり。

南国の島で撮影か…プールサイドでビキニ女性と並ぶ姿が物議

そんな中、2018年に76歳で亡くなった世界的物理学者、スティーヴン・ホーキング博士がビキニ姿の女性ふたりとプールサイドのデッキチェアに寝そべっている写真がファイルから発掘され、物議を呼んでいる。ホーキング博士は22歳のときにALS(筋萎縮性側策硬化症)を宣告され、55年以上にわたって人工呼吸器や音声合成器と車椅子を使用して生活していた。

英「インディペンデント」誌によれば、この写真はエプスタインが所有するリトル・セント・ジェームズ島(通称エプスタイン島)で撮影されたものと推察されている。ホーキング博士は2006年3月に、島のリッツ・カールトンで開催された5日間の21名の優れた科学者が招待されたシンポジウムで、量子宇宙論についての講演を行なっている。これはエプスタインが未成年売春斡旋容疑で起訴される約5ヶ月前の出来事。

写真ではトロピカルなドリンクを手にした黒いビキニを着た女性ふたりに囲まれたホーキング博士が、微笑んでいるように見える。

2015年に公開された写真には、博士が島でBBQを楽しみ、金髪のポニーテールの若い女性に付き添われて潜水艦に乗り海底を見学している様子が写っているが、エプスタインはホーキングが車椅子で船に入れるようにわざわざ水中船を改造し、その費用も負担したと報じられている。

ホーキング博士の名前はエプスタインファイルに250回以上登場することが確認されているが、このファイルに名前があること自体が犯罪への関与を示すわけではない。博士の家族の広報担当者は、今回英「タイムズ」誌に掲載されたこの写真に映るふたりの女性は、博士の長年の介護者だと声明を出している。

今回の報道を受けて、同じシンポジウムに出席したノーベル賞物理学者であるフィリップ・ピーブルズは、英「タイムズ」誌に、会場に場違いな若い女性たちが観覧しているのに気付いたと振り返った。「何も言わずに立っている若い女性たち、が6人から10人くらい」。当時は一体何が起きているのかわからなかったが、エプスタインの逮捕後に未成年の少女たちに対する虐待が報じられるようになると、そのときのエピソードを思い出したという。

気になるのは、エプスタインは科学者たちに強い関心を持っており、しばしば彼らに資金提供し会合を開いていたという報道だ。ノンフィクション本『エプスタイン:デッドメン テル ノー テールズ(原題ママ)』によれば、エプスタインは量子物理学やDNA発見などでノーベル賞受賞した科学者などを島に招待しており、「科学者に特別な関心を抱いているように見えた」という。これはエプスタインのために若いマッサージセラピストの採用を担当していたデイドレ・ストラトンの証言によるもので、エプスタインはしばしば彼らの実験的研究を支援していたとも語っている。

「エプスタインと彼の恋人であるギレーヌ・マックスウェルは彼らを昼食に招待し、彼ら専門家が伝える情報を書き留めるのです」

エプスタインはニューヨーク大学のクーラント数学科研究所で学び、卒業はせずに1970年代半ばに私立学校で物理学と数学を教えていたことで知られているが、ホーキングや遺伝子の専門家とのコネクションに執心していたと、米「デイリーエクスプレスU.S」。エプスタインは「トランスヒューマニズム(科学技術を用いて人間の身体と認知能力を進化させ、人間の状況を向上させようとする思想)」に魅せられており、「インディペンデント」誌によれば未成年の被害者に子どもを妊娠させて「優れた遺伝子プール」を作る「ナチス」的な試みをしていたという。

ただし、被害者女性による「自分は人間保育器であり、生まれたばかりの子どもを生後10分で連れ去られた」と書かれたこの日記の内容の真偽は検証されておらず、米司法省はファイルには「偽の、もしくは誤って提出された資料が含まれる可能性がある」と警告している。この被害者は2002年頃、当時16歳か17歳だったと記録されている。

赤ちゃん牧場”報道も浮上。科学者との関係と資料の真偽は

2019年に米「ニューヨーク・タイムズ」は、エプスタインが受賞歴のある2名の科学者に対し、自身が所有するニューメキシコ州の牧場で自身の精子により「一度に20人の女性を妊娠させて」赤ちゃん製造工場を作りたいという計画を公言していたと伝えている。「特定の性質がどのように遺伝し、どのように優れた人間を生み出すのか興味を持っていた」と同誌。この興味が遺伝子編集会社への資金提供や、クローン作成やデザイナーベイビー・プロジェクト作成の可能性への関心と結びついていたというのだ。

さて、肝心のホーキング博士だが、その人生は2014年にエディ・レッドメインが博士を演じた映画『博士と彼女のセオリー』で広く知られているが、数々の報道では、裏の顔も見えて来る。2度の結婚と離婚のあと、39歳年下の介護者と恋に落ちたと報じられているが、最初の妻との婚姻中にもすでに2人目の妻となる看護師の女性と不倫したいたと言われ、なかなかに恋多き男性だったよう。2004年にはホーキングの介護をする看護師が、彼の妻が彼に身体的および精神的虐待を受けていると主張し警察に訴えるという事件が起きている。

今回公開されたファイルの中には、2015年にエプスタインを告発した被害者バージニア・ジューフレが、「ホーキング博士が未成年との乱交に参加した」という主張をどのように証明するかを話し合う、エプスタインのメールも含まれている。彼女の友人や知人たちがそれが事実無根だと証言できるならばそれに対して「報酬を提供する」とエプスタイン。

また、FBIの記録によれば、エプスタインとホーキングが2011年に「全男性同性愛クラブ」に参加したともされているが、こちらの証明はされていない。

一方、故・実業家ピーター・ストリングフェローは、かつてホーキング博士を、彼が経営するストリップクラブへの最も印象的な有名人の訪問者だったと評した。自己紹介で「ホーキング様、お会いできて光栄です。もし1、2分お時間をいただければ、宇宙についてお話しできれば幸いです。それとも、女の子たちをご覧になる方がよろしいでしょうか?」と彼が冗談めかして尋ねると、ホーキングは『少女たち』と答えたという。

2012年1月の70歳の誕生日に行われた米「ニュー・サイエンティスト」誌のインタビューで記者が「今日、最も考え事を占めていたものは何か」と言う質問には、「女性たち」と答えている。「彼女たちはミステリーだ」