スーパースポーツカーとスノードライブ、相性はいいのだろうか。677kWと超パワフルなランボルギーニ「テメラリオ」で、2026年2月の北海道をドライブ。果たして?
テメラリオでのスノードライブは、実際は楽しいものだった。私が乗ったのは、新千歳空港を出発し、支笏湖までの約40キロと、さらにその周辺。
支笏湖は外周が約40kmあり、周囲にドライブルートが設けられている。「ドライブ」と限定しては、散歩や自転車を好きな人からクレームがくるかも。多くの人が楽しめるようになっている。
空港からの幹線道路は除雪されている。というか、積雪量は少ない。

テメラリオの小径ステアリングホイールを握って、4リッターV8の“咆哮”を背中で聴いている身には、雪が少ないほうが嬉しいともいえるが、注意すべきは、凍結のために至る所が陥没している路面だ。
アスファルト路面のポットホール(陥没穴)は、薄いタイヤを履いたテメラリオにとっては、なんとしても避けるべきもの。
どんどん現れるポットホールや表層剥離。このときわかったのは、正確なステアリングシステムを持つテメラリオでは、まるでゲームのようにすいすいとよけていけることだ。

支笏湖周辺では、積雪が深く、ここで体験できたのは、テメラリオの”もうひとつ”の性能。
ランボルギーニ・ジャパンが見せたかったのは、テメラリオの走破性の高さだという。
「ランボルギーニはパワーとラグジュアリー性のシンボルにとどまりません」とは、アウトモービリ・ランボルギーニのステファン・ウインケルマンCEOだ。
「私たちは(スポーツカーの)境界線をどんどん広げていっています」
ここで言及されている境界線のひとつが走破性だろう。雪や氷の上でも、しっかり走れるのは、スポーツカーへの固定観念を再定義することになる、とウインケルマンCEOは言うのだ。

テメラリオは、現在のランボルギーニのラインナップにおいては、12気筒プラグインハイブリッドの「レヴエルト」の下に位置するモデル。
下とはいっても、677kW(920馬力)の最高出力をもつ4リッターV8プラグインハイブリッドシステムをミドシップ。静止から時速100キロまでを2.7秒で加速し、メーカー発表の最高速は343kmだ。
後輪はハイブリッドシステムで、前輪はバッテリーによるモーター駆動の全輪駆動。私がこれまで体験したのは、サーキットや乾燥路面での走行。

テメラリオには「ドリフト」ボタンが備わっていて、これを使うと(あくまでサーキットでだけれど)比較的簡単に後輪が外側に張り出していくドリフトができる。
そのボタンとはまったく無縁の支笏湖を巡るドライブである。V8エンジンは1万回転まで回るのも、サーキット走行を視野に入れたテメラリオの特徴。

積雪路にわけ入るときは、しかし、ドリフトモードと左右対称というかんじの位置にある車体リフトボタンの存在感のほうが大きい。
このボタンを押すと車高(路面との間隔)が上がるので、フロントのスポイラーとかシャシー底面を地面と接触させないで走ることができる。
雪の斜面を上がるときなどは「スポーツ」モードを選ぶとエンジンが始動する。エンジンのトルクが加わると、より自在な走りが味わえる。

いまはSUV全盛の時代。そこにあって、スーパースポーツカー1台だけでも結構なんでもできてしまう。テメラリオでそれがわかった気になった。
ランボルギーニ テメラリオ
全長×全幅×全高:4706×1996×1201mm
車重:1690kg
ホイールベース:2658mm
3995.2ccV型8気筒+電気モーター(プラグインハイブリッド)
駆動用バッテリー容量:3.8kWh
全輪駆動
システム最高出力:677kW@9000〜9750rpm
最大トルク:730Nm@4000〜7000rpm
8段デュアルクラッチ変速機
全輪駆動(前輪はモーター駆動)
最高速:343kph
0-100kph加速:2.7秒
乗車定員:2名
価格:未公表
問い合わせ:アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパン








