SANUの新建築モデル「HIKE」が発表。場所は軽井沢、Puddle加藤匡毅が手掛けた自然と温かみを感じる建築

  • 文:Pen編集部
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SANUの新たな建築モデル「HIKE(ハイク)」が発表された。

シェア別荘サービス「SANU 2nd Home」を展開するSANUは、新たな建築モデル「HIKE(ハイク)」を発表した。オリジナル建築シリーズとしては第6弾となり、Puddleの加藤匡毅が設計。まずは軽井沢で展開され、共同所有型サービス「Co-Owners」として販売が開始される。

2021年に2拠点からスタートしたSANUは、現在では全国35拠点へと拡大。自然の中に「もうひとつの家」を持つという新しいライフスタイルの提案は、都市生活者の価値観の変化とも重なり、特に子育て世代を中心に支持を広げている。SANUが掲げるのは、日常のなかで自然との接点を取り戻すこと。その思想は、今回の建築モデル「HIKE」でさらに具体的な空間体験として提案される。

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設計はPuddleの加藤匡毅が担当。加藤自身、軽井沢で生活をしている。

設計を務めた加藤匡毅は、これまでカフェやホテル、商業空間など、人が集まる場所を数多く手掛けてきた。建築とインテリアの双方を学び、“内側から建築をつくる”という考えを重視。HIKEでは、軽井沢での自身の暮らしが大きく影響しているという。

もともとは東京都・渋谷で事務所の上に住まいを構え、都市的かつ直線的な生活を送っていたが、子どもの小学校入学をきっかけに軽井沢へ移住。「家族と犬とともに暮らし始め、1年ほど経った頃にSANUと出合った」と振り返る。

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ダイニングは浅間山を望む。

HIKEという名称には、山頂を目指す行為ではなく、その途中にある体験に価値を見出すという意味が込められていると、加藤は語る。

「ハイキングは山頂に到達することよりも、その過程に意味があると思っています。直線的に効率を求めるのではなく、揺らぎや豊かさを共有できる建築を実現したかった」

この思想は、HIKEの建築構造にも反映され、浅間山に向かってゆるやかに開く曲線的なフォルムを持ち、内部は螺旋状に4層のスキップフロアで構成される。浴室、ダイニング、サブベッドルーム、マスターベッドルーム兼書斎へと連なり、滞在者ごとに異なる過ごし方が生まれる設計となっている。空間を壁で分断するのではなく、高さによって緩やかに関係性をつくることで、人の気配を感じながらも個の時間を保つ距離感を実現した。

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空間を分断せずに人の温かみが感じられる意匠。

素材選びにも、加藤の思想は色濃く表れている。スマホのガラス面に日常的に触れる現代の生活に対し、「触れた素材の感触が記憶を強くする」と考え、質感を重視した。

軽井沢という土地もまた、この建築の重要な要素だ。北側には浅間山を望む雄大な景観、南側には田園風景が広がる。避暑地としても人気の軽井沢だが、近年は教育機関の進出も進み、子育て世代の移住、多拠点生活の拠点として注目が高まっている。周辺の御代田町エリアにも感度の高いファミリー層の移住が増え、新たな価値が創出されている。

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テラスにはウォーターバスとサウナを完備する。

加藤は「2011年頃から、森の環境が主役になる建築を考えてきた。その思いがこうして、SANUとともにかたちになったことが感慨深い」と語る。HIKEは、家族や仲間との時間を積み重ねていく新しいセカンドホームのあり方を提示する。

SANU 2nd Home

www.sa-nu.com