【大人の“防水”黒スニーカー】オン、サロモン...「雨に強い」「歩きやすい」。ファッションライターが選ぶ“悪天候でも快適でお洒落”なモデル4選

  • 写真・文・編集:一史
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防水・防風・透湿メンブレン「ゴアテックス」搭載シューズ。

悪天候でも履ける防水スニーカーは、行動の自由を約束するワードローブのマストアイテム。ここでは「都会派の大人好み」をテーマに、いま洒落者の足元を席巻している4つのスポーツ系人気ブランドからスタイリッシュな防水モデルを厳選した。すべて信頼のおける定番品で、色はストイックな黒。どれも歩きやすく、オンオフ問わず大活躍するはず。じっくりと吟味して自身の生活スタイルと趣味に合うベストな一足を見つけよう。

唯一無二のメカニカルな造形。
サロモン「ACS PRO GORE-TEX」

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2,000年代半ばのデザインを現代的にアップデートさせ、防水性能を加えたサロモン「ASC PRO GORE-TEX」。¥36,300。

四角いトゥライン、骨組みのようなパーツ使い。サロモン「ACS PRO」はワンアンドオンリーのメカニカルなオブジェクトだ。山を走るトレイルランニングの技術に基づき、路面のグリップ力もクッション力も良好。ゴツい見た目に反するように快適に足入れできる。
「ACS PRO GORE-TEX」は、ACS PROのゴアテックス搭載バージョン。透けるほど通気性がいい通常モデルのメッシュアッパーが水を通さないように仕上げられた。見た目は通常モデルとほとんど変わらない。

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サロモンのアイコニックな靴紐の「クイックシューレース」を、タン最上部のメッシュポケットに収納できる。アウトソールはあらゆる地形に合う「All Terrain Contagrip」。

防水モデルはアウトソールが通常モデルと同じだが、生地は厚手で重さもやや増している。しかし両者を履き比べたところ、歩く感触に大きな違いを感じなかった。山道に対応する固めの着地感ながら、街の舗装道路でも前へと足運びを促すサロモンらしい巧みなつくりだ。
寒いシーズンは足をガードする防水モデルを履き、暖かい季節には風を通す通常モデルにチェンジするのも楽しいだろう。両足持っていれば年間通してACS PROと共に過ごせる。

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ゴアテックスのピスネームは足入れ部にさりげなく。これみよがしな主張をしないデザインが小粋だ。

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Y2Kアーカイブ×波型ソールのハイブリッド。
ミズノ「WAVE MUJIN TL GTX」

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23年秋冬モデルとして初登場したゴアテックス版のミズノ「WAVE MUJIN TL GTX」。この黒はミズノの直営店限定カラー。¥24,200。

複雑にパーツを配したアッパーは2,000年代(Y2K)のアーカイブ。クッション力のある波形ソールは現代のミズノが誇るテクニカルなアイコンソール。このふたつをハイブリッドに組み合わせ、さらにゴアテックスを搭載した全天候型スニーカーが「WAVE MUJIN TL GTX」である。いまファッションシーンで勢いを増すミズノのラインナップのなかでも、ベーシックな服装や古着などと組ませやすい大人向けモデルだ。黒が直営店(公式オンラインストア含む)限定カラーという希少性も大人心をくすぐる。

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波型のミッドソール形状がミズノのアイコニックなパーツ。

型名にある「WAVE」とは、ミズノのソールの基幹をなす波型状ミッドソールのこと。クッション性と安定性とを両立させるべく開発された形状だ。

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トゥを飾るグレーの反射素材がデザインアクセント。アッパーの下地になったリップストップ生地が軍モノ感を漂わせるのもニクい。

実際に足入れしてまず感じたのは、フィット感がややコンパクトなこと。前足部はゆとりがあるが全体に細身である。スマートに美しく履きたい人は大きめサイズを選ぶといいかもしれない。
着地はトレッキングシューズに近い固めの感触。インソールが柔らかく足裏の感触はソフトだが、路面のグリップ力が高くハードな状況にも対応できそうだ。アウトドアでも活躍できるポテンシャルを秘めている。

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スパイクの凹凸に似たラギッドなアウトソールは堅牢な質感。タイヤで名高いミシュラン製で、爪先にもミシュランの白ロゴがついている。

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悪路もこなす、弾む歩き心地。
オン「Cloudhorizon 2 Waterproof」

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26年2月に新登場したオンの最新防水スニーカー「Cloudhorizon 2 Waterproof」。¥25,300。

オンの防水スニーカーのラインナップに新しく加わった「Cloudhorizon 2 Waterproof」。ハイキングを主目的にして野山の悪路が想定されたつくりである。アウトドアシューズのタフさと、繊細な歩きのテクノロジーが一体になったスニーカーだ。街でも映える高いファッション性のミニマルデザインも卓越している。

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各穴の配置角度が異なるソールは、オン独自の「​​​​CloudTec Phase」。ランニング対応のこのソールが、24年に登場した「Cloudhorizon」でハイキングシューズに初めて採用された。

穴あきソールの「​​​​CloudTec Phase」が、踵での着地から爪先まで重心移動したとき最適なクッションと反発を生み出す。路面と接地するアウトソールには突起状のパーツがつけられ、悪路をしっかりとグリップ。さらにトゥ周りはプロテクションつきで、ダメージを受けやすい爪先を保護している。

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アッパーの周囲が水はけのいい樹脂パーツで覆われている。メッシュアッパーは撥水加工されたもので、内部にはオン独自の3層の防水メンブレンが仕込まれている。

それでは気になる履き心地だが、「まさしくオン」といったところ。他社ならランニング用カテゴリーにしそうなほどの弾む足運びである。一方で着地感はアウトドア用なだけにやや固め。フィッティングはオンの標準的なもので、爪先にもゆとりがあるようだ。オン愛用者ならサイズアップを選ぶ必要はないように思う。
デザイン面ではサイドのロゴマークの配置にも着目したい。パンツの裾を被せれば隠れる位置にある。ロゴの主張を抑えたい大人の仕事履きにも使いやすいだろう。仕事でも休日でもどんなシチュエーションでもこなす、履き回し自在な新定番スニーカーである。

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アウトソールはアウトドア仕様の「Missiongrip」。ラグ(突起)が大きく悪路でのカバー範囲が広い。

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真っ黒なレザーアッパーと厚底。
ホカ「BONDI SR」

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光沢のないマットなリアルレザーアッパーと、EVA厚底ソールとの色合わせが巧みな黒い塊のホカ「BONDI SR」。¥27,500。

厚底スニーカーの代名詞的なホカのラインナップのなかで、もっともミニマルな印象の一足がこの「BONDI SR」。トレンドのワイドパンツ、または真逆のスキニーパンツと相性抜群の顔つきである。ランニング用のフラッグシップである「BONDI」をタウンユースにアレンジしたものだ。主な履く用途は「立ち仕事」。飲食店などで働く人のワークシューズになる性能を持つ。

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ロゴマークは外側のヒール部分にエンボス加工されたさりげなさ。ロングパンツを履くとブランド名が隠れる。ファッションシューズとしていろいろな服装と組ませやすい。

アッパーは撥水加工された厚手のレザー。ソールとアッパーを圧着させたつくりで、仕事や作業での水しぶき程度なら難なくガードしてくれる。日常生活防水ほどの認識で考えるとよさそうだ。アウトソールが油や水で濡れた床をグリップする仕様なのも立ち仕事に向いている。
ただしアッパーの先端には縫い目があり、タンにも水の侵入を防ぐ機能はついていない。強い雨がスニーカーを直撃する日や、水溜りに浸かるようなシチュエーションで長時間履き続けるのは避けよう。

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ゆったりとした足型に見えるが、足入れは意外とタイトめ。購入の際は大きめサイズを視野に入れよう。

気になる履き心地は、ホカならではのフワフワな足入れ。分厚いEVAソール、ライナー、インソールのすべてが柔らかく足を包む。歩き性能では反発力や安定力よりも、クッション力が重視されているようだ。立ち続ける人をサポートする機能が追求されている。
リアルレザーのアッパーは履くほどに足に馴染み、耐久性にも優れる。擦れたりヘタっても味わいが生まれるのもレザーのよさだ。BONDI SRはホカの多種多様なラインナップのなかでもスポーツ感が薄く、タウンユースに向く稀有な一足。厚底にトライしたい人にも、ホカ初心者にも最適なモデルに違いない。

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濡れた床をグリップするラグパターンのアウトソール。「OIL&SLIP RESISTANT」の文言が頼もしい。

SALOMON

https://salomon.jp/

MIZUNO

https://jpn.mizuno.com/


On

www.on.com


HOKA

www.hoka.com

 

 

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター/フォトグラファー

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
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