絶景でポーズを取った瞬間…自撮り女性が“巨大な波に飲み込まれる”一部始終に非難殺到「危険すぎる」

  • 文:山川真智子
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shutterstock_1011706594(大).jpegエジプトのマルサ・マトルーフ。 Photo:Homo Cosmicos/Shutterstock※写真はイメージです

エジプト観光中、危険な岩棚でポーズを取り撮影を行っていた女性が、大波にさらわれる事件が起きた。女性は奇跡的に助かっており、大波が襲った瞬間の映像がソーシャルメディアを通じて拡散した。近年無理な記念撮影で負傷や死亡事故が相次いでいるだけに、女性の行為に批判が集まっている。

荒波が印象的な絶景スポット 観光客に大人気!

事件が起きたのは、エジプトの地中海沿岸にあるマルサ・マトルーフの景勝地マトルー・アイ(シー・アイ)。エメラルド色の海を背景に印象的な岩の層が見られる人気スポットだ。海にせり出した展望スポットは特に人気で、突然岩に打ち寄せる荒波のドラマチックな写真を求めて、たくさんの観光客が訪れるという。

問題の観光客は、海食崖(波の浸食によって出来た崖)の穴状になった部分の隅でポーズを取って写真撮影をしていた。ところが突然大波が穴を貫通して噴出。ソーシャルメディアに投稿された映像には、オレンジ色のドレスを着た女性を白い波が襲い、見えなくなっていく様子が映っている。

女性は足場から吹き飛ばされ、海に引きずり込まれそうになった。デイリー・メール紙によれば、幸いにも現場に設置されていた安全ロープに掴まり、奇跡的に岸に戻れたという。ネットユーザーによれば、このロープは最近設置されたばかりだったということで、まさに間一髪で死を免れたと言える。

女性は反省も… 非難や皮肉のコメント続々

現地メディアに対し、女性は非常に恐ろしい体験だったと語ったという。体に複数の擦り傷を負ったものの、重傷を負わなかったことは幸運だったとし、今後は旅行中には一層注意すると述べたそうだ。

もっとも、この事件は危険な観光名所でポーズを取る観光客による負傷や死亡事故が相次ぐなかで発生したものだ。それだけに、ニュースサイトの投稿欄には、「こんなばかばかしい行為はソーシャルメディアがある限りなくならない」「この事件でさらに彼女への“いいね”が増えたんじゃないか」など、映える写真欲しさに危険を冒す行為への批判や皮肉が集まった。

あまりに無防備… もはや公衆衛生上の問題 

いわゆる「自撮り」関連の惨事は過去にも報告されており、昨年初めにはスリランカで列車から写真を撮ろうとした人が転落して死亡、一昨年にはコロンビアの景勝地の展望台で海をバックに自撮りをしていた人が、バランスを崩し谷に転落する事件などが起きている。

これまで事故防止対策として、自撮り禁止ゾーンの設定、柵や看板の設置などが推奨されてきたが、2023年に発表された研究では、こういった対策はあまり効果がないと報告されている。研究チームは、もはや「自撮り」関連事故は公衆衛生上の問題とみなすべきだと指摘。非難や警告だけではなく、アプリを通じて行動変容を促すメッセージをユーザーに直接送るなどの、予防的対策の方に焦点を当てるべきだとしている。

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事件映像。@tg1_rai_official - Instagramより