想像で未来都市を想像で描くとき、必ず登場すると言っても過言ではない「空飛ぶ車」。車が上空で交差する光景が現実になる日も近いかもしれない。アメリカの新興企業が、空飛ぶ電気自動車の飛行テストに成功したと発表した。
ドローンのように水平に離着陸
カリフォルニア州サンマテオに本社を構えるAlef Aeronauticsは、空飛ぶ車の開発に長年取り組んできた。
CEOのジム・ドゥカヴニー氏は12月9日、「初の空飛ぶ車の生産を、予定通り開始しました。このご報告ができることを嬉しく思います」と声明を発表。同社の新モデル「Model A」が実際に空を飛ぶ様子も公開された。
公開された映像では、Model Aが大きなドローンのように砂埃をあげて水平に浮遊している。飛行機のように滑走して飛行するのではなく、垂直で離着陸できるVTOLという技術を採用。上空で車体がぐらついても、ジンバル式構造の運転スペースは水平に保たれるという。
陸上走行も可能
Model Aは陸上でも走行できるのが特徴だ。公式サイトには「路上を走り、必要に応じて垂直に離陸、渋滞を飛び越えられます。私たちは、現代の交通渋滞の問題に対する解決策を構築しています」とメッセージが書かれている。
製造の規格は低速車両(LSV)のため、公道での走行速度は時速25マイル(時速約40キロメートル)が上限だ。走行距離は最長200マイル(約322キロメートル)、飛行の場合は110マイル(約177キロメートル)だという。
プレセール価格は30万ドル(約4720万円)。声明によると同社は10億ドル(約1575億円)相当にあたる3500件の事前注文を獲得しており、長期的に価格は低下していく見込みだという。Model Aは同社の工場で手作業で組み立てられ、ごく少数の顧客のみが、実環境下でのテストを目的として車を入手できるという。
空飛ぶ車を実際に公道で運転できるようなるには、法整備が必要だ。アメリカでは一般道路での走行・飛行の認可は降りていない。