人々を魅了する幻想的な現象のひとつ、オーロラ。電気を帯びた粒子「太陽風」が太陽から地球に届き、その一部が大気中の酸素や窒素と衝突して光り、夜空に赤や緑のカーテンを描く。
11月11日、大規模な太陽フレア(太陽の表面、黒点付近で起きる爆発現象)が発生し、その影響で普段オーロラが見えない地域でも観測された。
フロリダでも……アメリカでひろく発現
大規模な太陽フレアに伴い、太陽風が爆発的に放出される現象を「太陽嵐」と呼ぶ。
米国立気象局(NWS)の宇宙天気予報センターは、11日と12日に地球に到達した太陽嵐のエネルギー噴出量を「G4」と認定し、磁気嵐警報を発表した。「G4」は影響が「深刻」とされるレベルで、5段階のうち上から2番目だ。
アメリカでは、普段お目にかかれないオーロラに人々が湧いている。北米でオーロラが確認されたのは、テキサス州、アラバマ州、ジョージア州、フロリダ州でオーロラが確認された。ミネソタ州、ウィスコンシン州、オハイオ州など、東部全土で観測されている。
あるXユーザーが、テキサス州で撮影した写真を投稿した。赤く染まる夜空を背にヤシの木が佇む様子は、なんともアンバランスで見慣れない。
13日夜も、アメリカ各地でオーロラが広範囲に出現した。
日本でも「バッチリ出てます」
太陽嵐の影響は、日本にも。北海道を中心に、岩手県からも「オーロラを見た!」という声がSNSにあがっている。
ウェザーニュースによると、オーロラは一般的に緯度60度よりも北の地域で観測しやすい。例外的に、日本やアメリカ南部など緯度の低い地域から見えるものは「低緯度オーロラ」と呼ぶ。
オーロラといえばエメラルドグリーンの印象だが、低緯度オーロラは赤く発光するのが特徴だ。そのため、この数日SNSに投稿されている写真は「真っ赤な夜空」が多い。
太陽フレアの影響
普段見られない地域でオーロラを楽しめるからといって、今回の太陽嵐をあまり楽観視してはいけない。
G4レベルの太陽嵐は、GPSや電圧制御を狂わせたり、無線や衛星通信で障害を引き起こす可能性がある。通信インフラや電力網に影響があるだけでなく、米航空宇宙局(NASA)は、人工衛星や宇宙飛行士に危険が生じる恐れがあると警告している。
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The Northern Lights have absolutely exploded. The whole northern horizon in central Florida is bright red. On the right is the VAB at @NASAKennedy! #FLwx pic.twitter.com/Wdy7K56zGy
— Nick Stewart (@NStewWX) November 12, 2025