米カリフォルニア州に住むレスリー・ラックスさんは、「リアルライフスーパーヒーロー」を名乗る美容整形マニアだ。アニメのような「理想の体型」を実現するため、これまでにおよそ10万ドル(約1500万円)以上もの大金を整形手術につぎこんだという。英サン紙が取り上げた。
目指すはスーパーヒーローの肉体美
レスリーさんが目指すのは、美しくもパワフルで非日常的なスーパーヒーローたちの肉体だ。彼女は幼い頃からのアニメオタクで、とても豊満で美しい女性キャラクターたちに憧れ続けてきたという。
この目標を達成するため、顔はもちろんのこと、豊胸やヒップインプラント、脂肪吸引などの多数の整形手術を重ね、レスリーさんは身体を大胆に変化させてきた。その中には肋骨を切ってウエストを細くするような手術も含まれるという。結果、彼女は非常に大きなバストとヒップ、非常にくびれたウエストを誇る非現実的なボディーを手に入れた。
1500万円以上かけて手に入れた自慢のボディーを、レスリーさんは自身のSNSアカウントで惜しげもなく披露している。アメコミヒーローやアニメヒロインのようなコスチュームに身を包んだセクシーな写真を多数投稿しているInstagramには、実に321万人ものフォロワーがいる。多くの投稿に1万件以上のいいねが付き、「すごい」「素晴らしい」などと賞賛のコメントが並ぶ。
美の追求か自己表現の芸術か
2023年、レスリーさんはYouTubeチャンネル「truly」に出演し、自身について語っている。しかし、この動画で多くの人の興味を引いたのは、整形前のレスリーさんの写真だった。整形を重ねる前から、彼女は非常にスリムで引き締まった美しい体型を持っていたのだ。
この劇的な変身ぶりに対し、動画のコメント欄は辛辣だ。「なぜ、もともと美しかったのに、そこまで自分を変える必要があったのか」「以前の彼女はもっと美しかった」「ひどい見た目になるために手術をしてるみたいだ」などといったコメントが並んだ。
レスリーさんにとって、この整形手術は単なる美容の範疇を超え、自己の理想を具現化するためのアートなのだろう。彼女の行為は、美容を超えて、自らの身体をキャンバスとする「ボディ・モディフィケーション(身体改造)」の域に達しているように見える。
レスリーさんのように、巨額の費用と心身へのリスクを承知の上で、自身の身体を改造し続ける人々は後を絶たない。「完璧になりたい」と願望を語る彼女は、今後も理想の肉体を追求し、憧れのキャラクターたちを目指して「変身」し続けるのだろう。
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【動画】レスリーさんのインタビュー