625メートルを命綱なし! 世界一高い橋からのバンジージャンプに疑問の声続々で延期に

  • 文:山川真智子
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shutterstock_2196625237.jpgPhoto:Studio Peace/Shutterstock※写真はイメージです

中国で開業を予定する、大胆なバンジージャンプが物議を醸している。この企画は、最近開通した世界一高い橋から命綱なしで飛び降りるというもの。現在試験段階にあり、人に見立てた砂袋を下方の安全ネットに落下させる映像が公開されたが、その様子を目にした多くのネットユーザーから、安全性を懸念する声が上がっている。

本当に大丈夫? 試験動画に震撼

スリル満点の命綱なしバンジージャンプの舞台となるのは、今年9月に中国南西部の貴州省に開通した「花江大峡谷大橋」。全長2890メートルの吊り橋で、水面からの高さは625メートルとなっている。

問題の試験動画には、作業員が下方に張られた安全ネットに向け、高所から砂袋を落下させる様子が映っている。落下とともに、ネットに敷かれた緩衝材のようなものが衝撃で飛び散り、スリルを増幅させている。この映像の公開後、一部のネットユーザーが懸念を表明。これほどの高さから飛び降りる参加者の安全を、主催者がどう確保するのかと疑問を呈した。

安全性強調も、お披露目は延期

命綱なしバンジージャンプ関しては、関係当局や国営メディアが安全性を強調している。人民日報傘下の英字紙、「グローバル・タイムズ」によれば、参加者は安全用のハーネスを使用せず直接ネットに飛び込むものの、ネットの四隅は固定されており、落下の衝撃を十分に吸収するという。また、運営側がジャンプ範囲を計算し、着地ゾーンから2~3メートル以内に完全な保護カバーを確保しているということだ。

しかし、問題の動画が強い関心を集めてしまったことで、10月23日に予定されていた施設の一般公開は中止されたという。グローバル・タイムズの記者が橋の担当者に問い合わせたところ、具体的な進捗は把握しておらず、現時点では何もわからないという回答だったという。

綱ありジャンプはすでに盛況 早期開業に期待

実は「花江大峡谷大橋」では、すでに命綱ありのバンジージャンプが開業している。料金は一人当たり2999元(約6万40000円)と高額だが、ソーシャルメディアにはすでに体験動画が出回っている。一方、命綱なしのバンジージャンプの料金は一人あたり1699元(約3万6000円)の設定になっており、命綱ありよりも低価格となる予定だ。開業日は未発表だが、広く注目を集めてしまったことで地方政府も介入しており、安全なアトラクションとしての開業が待たれる。

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問題の試験映像。 @fahadateeq85 - Tiktokより

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命綱ありのバンジージャンプに挑戦する女性。@chinainsider - Tiktokより